【株式会社コメダ】コーヒーはもちろんメニューも空間も、全てこだわり抜いて「喫茶店」を極める

株式会社コメダは1968年に名古屋市でコメダ珈琲店を創業。現在は全国に870店舗以上ある喫茶店チェーン「珈琲所コメダ珈琲店」をはじめ、甘味喫茶の「おかげ庵」や「石窯パン工房ADEMOK」といったベーカリーなどの店舗をチェーン展開している。今回は「珈琲所コメダ珈琲店」のこだわり、人事制度やキャリアプランについて、人事部の菅谷知佳氏に話を伺った

こだわり抜いた喫茶店

「珈琲所コメダ珈琲店(以下:コメダ珈琲店)」では誰もがくつろいでいただけるリビングルームのような空間を目指しています。そのため、コーヒーなどの商品だけでなく、細部に至るまで強いこだわりがあります。

人事部 菅谷知佳氏

たとえば、内装や家具は特にくつろぎの空間づくりに影響している部分です。できるだけゆったりくつろいでいただけるよう、お客様が座るソファは高さや座面の広さ、背もたれの角度などを試行錯誤しながら10年以上を費やし完成させたもの。隣のテーブルとの間仕切りの高さも、プライバシーを守りながら、空間全体の開放感を妨げない絶妙な高さになっています。

また、細かいですが、お客様に提供するコーヒーカップは、職人が一つひとつ手作りしている有田焼を使用しています。

飲み口が厚い造りのため、口当たりも良く、保温性も兼ね備えた優れものです。このカップを湯煎してからコーヒーを注いでご提供するため、より長時間にわたってゆったりくつろいでいただけます。

このようにコメダ珈琲店には時間や周囲を気にしないで過ごせるようなこだわりが多く存在しています。

さらに、コメダ珈琲店と言えば、モーニングを思い浮かべる方も多いでしょう。

全国で愛され続けるモーニング

これはもともと名古屋独自の「おまけの文化」から生まれた名古屋の喫茶店文化そのものです。モーニングのトーストは無料で提供していますが、厳選した高品質の小麦粉を使用し、自社工場で職人が手間ひまかけて作ったもの。

素材はもちろん、製造工程までこだわり低温発酵させることで香り高い、しっとりとしたパンを提供することができています。このように、無料だからと手を抜くことはありません。「無料だからこそ美味しいものを」というこだわりで作っています。

お店でくつろぐだけで社会貢献活動に参加できる

当社は50周年を迎えた際に「心にもっとくつろぎを」という新しいミッションを宣言いたしました。

この宣言を受け、いつもの「くつろぎ」をこの先もずっと提供していけるよう、コーヒーを通して見える背景を大切にする様々な取り組みを行っています。

たとえば、コーヒー豆の生産農家の生活やその環境を守る取り組みをされているOlamInternationalLimited社という会社から豆を仕入れるようになり、コメダのコーヒーを飲むだけで社会貢献活動に参加していただける形になりました。

それ以外にも、障がいを抱える方がデザインした豆菓子のパッケージや店内ポスターを採用したり、企業の森プロジェクトなどの森林保全活動や、子ども食堂と協力し食品ロスの削減にも取り組んでいます。

さらに、新業態として2020年7月にオープンした「KOMEDAis□(コメダイズ)」では、環境負荷の少ないプラントベースメニューを提供するなど、お客様が店内でくつろいでいただくだけで社会貢献に協力できる、そんな取り組みにも力を入れています。

働く幸せを感じられる会社を目指す

新しくカフェや喫茶店を創業するには当然経営や接客などの運営知識が必要になり、開業費用も準備する必要があります。

当社の店舗はフランチャイズオーナーとして開店することができますが、このような面で不安を抱える方も多くいます。

そこで、コメダ珈琲店が好きで自分のお店を持ちたいが、資金や開業準備に不安があるという方に向けた独立支援制度を3年前につくりました。これは、社員としてコメダ珈琲店で店舗経営や運営方法を学びながら独立準備を進めていく制度です。

すでにこの制度を活用してオーナーになった元社員もおり、新卒の社員の中には「将来カフェや喫茶店を開いて独立したい」と考えて入社する人もいます。また、当社はアルバイトから社員になるケースも少なくありません。

アルバイトから正社員になりいきいきと働くスタッフ

独立開業は考えていなくても、店舗で店長を目指す人、パンなどの製造工場で職人を目指す人、本部でマーケティングなどの業務を希望する人など、様々な人が自らの希望を実現し、可能性を広げ、働く幸せを感じられる会社になることを目指しています。

フレックス制度など、最先端の働き方を実現

福利厚生の一つとして、本部社員にはコメダ珈琲店で使えるプリペイドカード「コメカ」月3000円分を飲食補助として実費支給しています。

これは本部社員になると、自社店舗を訪問する機会が減ってしまいがちになるため、現場を感じ続けて欲しいという想いからできた補助制度です。

やはり現場の肌感覚は、本部社員にとっても必要な感覚だと考えています。

また、ノー残業デーやプレミアムフライデーの制度も導入し、月末の金曜日は正午退社を推奨しています。

昨今新型コロナウイルスの影響があり、通勤の時間をずらすなど、働く時間に工夫ができるフレックスタイムやテレワークの利用率が向上しています。

店舗や工場についても、残業時間は業界的に見ると比較的少なく抑えられています。これは一店舗あたりの社員数を同業種の店舗よりも多めに配置する戦略と、長年勤務する優秀なアルバイトスタッフの存在によって実現しています。

また、店舗スタッフの飲食補助は勤務時の食事代半額と指定範囲内のドリンクを1杯無料としています。

「喫茶店」という古くからある業態ですが、時代に合わせた多様な働き方も支援することで長く働くことができる基盤が構築されています。

和やかにミーティングをする本部社員

コメダに関わる人は全員家族

当社で働く人には「ありがとう」や「ごめんなさい」がしっかりと言える素直な人が多いです。

挨拶やお礼などは基本的なことですが、慣れや立場の変化により疎かになりがちです。しかし、当社ではどのような立場であってもわからないことは素直に聞きお礼をしっかり伝える。そんな社風のため、お互いを尊重し合える関係性を築けています。

また、最近感じるのは、店舗や工場、本部など、コメダで働く人は全員家族だという考え方です。

人と人が一緒に仕事や生活をしていくと雰囲気がだんだん似てきてその会社の空気に合った(コメダであれば人を大切にできるというような)人が増えていくように思います。そんな家族のような関係を作るためにコミュニケーション支援金という制度があり、飲み会や懇親会などへの参加費用を会社で支援しています。

それ以外にも、趣味が合う社員同士が集まって部活動的な活動をしたり、役員を交えてツーリングに行ったりして仲を深めています。

コメダ珈琲店のこだわり、くつろぎを極めた空間

「コメダ愛」を一緒に広める仲間として

コメダ珈琲店は、本部も店舗も、そして工場のスタッフも、様々な世代の人と一緒に働く職場です。店舗勤務以外の人も「対物」よりも「対人」に重きを置く人のほうが適性は高いですし、自分以外の誰かが喜んだり、喜びを感じている姿を見て「嬉しい」と思える人は、より適性が高いと思います。

空間やメニュー、食材など、全てにおいてこだわりが満載ですので、自分の想いやこだわりをもった方には共感していただけるのではないでしょうか。「コメダが好き」という想いがあれば、ぜひ私たちとともに「コメダ愛」を広めていきましょう。

株式会社コメダ
設立:1968年
事業内容:飲食店の統轄・運営
資本金:1億9680万円
従業員:356 名(2021 年 2 月 1 日現在)
本社住所:愛知県名古屋市東区葵三丁目 12 番 23 号
電話番号:052-936-8880
URL:http://www.komeda.co.jp/

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