2006年に東海市で「ふくおか耳鼻咽喉科」を開院し、知多市、愛西市、豊田市と、県内各地で耳鼻咽喉科、皮膚科を計4院運営しているのが、医療法人FUKUJINだ。2040年までに20のクリニックの開院、さらには100年続く医療法人となるべく日々成長を積み重ねている。今回は、福岡敏理事長、笹瀬輝之事務長に、これから求める人材や経営理念などについて話を伺った。
短期、中期、長期の成長戦略。100年続く医療法人を目指す
当院は、「病気を治す+おもてなしの心=気持ちのいい医院」を理念としています。これは、医療のプロとして適切な診断と治療を行うのは当たり前。
それに加えて患者さんから「また来るからね!」とおっしゃっていただけるようなクリニックでありたいという想いが込められています。
このような運営をするためにはスタッフ一人ひとりがやりがいや成長を感じられる職場づくりが重要です。私たちの理念や取り組みに共鳴してくれる方と共により地域に貢献し、長年続く医療法人をつくる夢を描いています。
当院は現在、愛知県内に4つの医院をもつ医療法人です。来院される方だけではなく、スタッフも含め当院に関係する人が満足できる医院にしていきたいと考えています。
そのため、2023年までに県内に耳鼻科、医療モール、美容皮膚科など9つの医院を開業する構想があります。その中には託児所やカフェを併設するところもあり、患者さんや近隣の方だけでなく、スタッフにとっても働きやすい場をつくる計画も練っています。
そして、2040年までの20年計画で、計20の医院を展開する未来図も描いています。
20年後というと、愛知だけでなく日本全体がさらに少子高齢化問題に直面しているはずです。中には廃院を余儀なくされるクリニックも出てくるでしょう。
そのようなときに、当院で経験を積んだスタッフが運営を承継できるようにしたい。ひょっとすると、20年後に市内に一つも医院がないという街も出てくるかもしれません。そのようなことが起きないよう、人材育成に力を入れています。
長期目標としては、100年後の2121年まで、医療法人FUKUJINが存続することを目指します。
100年企業(医療法人)となるには、時代の変化に対応していくことはもちろんですが、トヨタでいうところの「一代一業」というような家訓・社訓が必要です。
当院も理念をもとに、100年後にも同じ志や気持ちを共有する人たちとともに地域に貢献していく考えです。
笑顔あふれるクリニックの理由は、「自己成長」にあり
世の中にたくさんの病院がある中、当院ほどスタッフの自己成長を促す取り組みを行っているクリニックはないのではないかと自負しています。
医療のプロとしてスキルを磨くことも大切ですが、それ以上に人間として成長してもらいたい。
数あるクリニックから、当院で働くことを選んでくれたのなら、人生の充実や幸せも手に入れてもらいたいと願っています。
そのため、自己成長できるあらゆる施策を行っています。
たとえば、勉強会や読書会、セミナーなど、普段の業務に加えて学びの機会を多く設けています。それらを余計なことと感じず、前向きにとらえてくれる方ならば、きっと当院を魅力的に感じてくださるはずです。
私は、医療をサービス業と考えているため、各スタッフの患者さんをもてなす接遇(あいさつ、身だしなみ、言葉づかい・表情、態度)はもちろんのこと、その奥にある人間力があってこそ、患者さんにとって「また来たくなる医院」となるのではないかと思うのです。
そのために、スタッフが自己成長できる環境を用意するのが、私の役割だと考えています。
入職者へのおもてなし。従業員満足度を重視
「学べる環境」だけではなく、入職される方への受け入れ体制にも心を配っています。新しい職場というのは、誰もが緊張するものです。ですから、不安を少しでも軽減できるようなケアに工夫を凝らしています。
たとえば、業務マニュアルの整備。紙の資料や動画などを活用し、教育を属人的なものにせず、誰もが共通して理解できるものを用意しています。
また、先輩スタッフの直接指導として「バディ制度」という名で、入職してから職場や仕事に慣れるまでの間、先輩社員が教育担当として寄り添います。これには入社したスタッフだけでなく、先輩社員の成長を促す効果もあります。
LINEを活用した日誌の仕組みも特徴的かもしれません。試用期間中の3ヵ月は、グループチャットに日誌をあげ、スタッフみんなで目を通します。
人それぞれ特性がありますから、何か不安な面がないかどうか、複数の目線で見てあげることで一人では気づけなかったことに気づくことができるからです。
余談ですが、日誌にその後、伸びる人かどうか現れると感じています。結果だけでなく、課題と解決策を書ける人は成長できる素質を持っていますね。
加えて、マネジャーによる月1回の1on1ミーティング。
こちらでは、直属の上司や先輩には打ち明けづらいこと、今後のキャリアについての希望などを聞きます。
当法人のマネジャーたちは、「7つの習慣」のファシリテーター資格や原田式メソッドの指導員資格を持つ事務長がいることから、目標達成や習慣化、コミュニケーション力向上について体系的にアドバイスできるので、それぞれの感性だけに頼らない指導ができます。
また、毎日の習慣として当院で作成しているフィロソフィー手帳を活用し、法人としての理念、価値観のすり合わせ等の意識の共有も行っています。
この手帳は私からの一方的な想いとならないようにスタッフの意見を反映しながら創り上げているので3ヶ月に1回のペースで改訂を行っていることも満足度につながっているのではないかと思います。
笑顔あふれる気持ちのいい医院は、いきいきと働くスタッフあってのことです。
それだけに、従業員のコンディション、変化がわかるツールも導入し、従業員満足度(ES)を重視したクリニック運営を行っています。
読書会、セミナーなど、人間力を養う教育プログラム
前述した自己成長するための施策では、朝礼の際に、選書した本の1小節ずつを読むという時間を設けています。
そこで少し雑談をした後、仕事がスタート。
定型の業務連絡だけでは無機質な空間になりがちですが、ワンクッション入ることで気持ちいいスタートが切れますし、教養を得る機会にもなります。また、半年に一度、読書感想発表会も行っています。
前述した「7つの習慣」のファシリテーター資格を持つマネジャースタッフが内部講師として行う院内セミナーや、専門コンサルタントを招いたセミナーの開催も定期的に行っています。さらに、リーダー層には外部セミナーの参加も積極的に促しています。
さきほどもお伝えしましたが、いち医療法人でこれほどの教育プログラムを用意しているのは稀だろうと思いますが、スタッフの成長のために予算も時間も割いていくのが、当院の方針です。
求める6つの人物像
当院が求める人物像は具体的に、自分の感情や欲望をセルフコントールできる「克己心がある人」、常に自己成長を目指す「向上心がある人」、他者の意見に耳を傾けられる「素直で勉強好きな人」、患者さんをもてなす「元気で明るい人」、医療に携わる方なら必須項目の「利他の心を持つ人」、仕事が“できる”ようになるための源泉である「仕事好きな人」という6つです。
このように、経験や能力以上に、成長する意欲を重視します。
今後は特に系列医院も増えることから次世代事務長も求めています。他分野からの転身やチャレンジもおおいに歓迎します。
一緒になってチャレンジしてくれる方からのエントリーを期待しています。
愛知ならではのワークライフバランス
先日、北海道から愛知に住まいを移し、当院で働きたいという方との面談を行いました。
このように、U、Iターンを考える方も、今後どんどん増えていくと思います。
愛知県の県民性は、懐に入ればとても温かく、当院しかり、家族的な社風が残っている企業も多いため、長く住んで働くには良い土地柄です。
当院は今後もどんどん成長していく予定なので、愛知に地縁がなくとも、当院に興味を持ち、より良い人生を歩みたい、地域の役に立ちたいという方は、新卒、中途、キャリアチェンジに限らず、おもてなしの心でお待ちしています。
医療法人 FUKUJIN 設立:2006年 事業内容:医療経営 資本金:2500 万円 従業員:40 名 本社住所:愛知県東海市加木屋町 2-224-2 電話番号:0120-287-784 URL:https://www.fukuoka-recruit.com