【PHONE APPLI】社員の笑顔が会社を成長に導く

社内オフィスツアーを実施しているPHONE APPLI。2年間で2500社を超える企業が見学に来ました。その先鋭的な取り組みはすべて、「感謝とつながり」の企業文化がベース。働く人の健康と幸せが企業の成長の原動力になるその強みを聞きました。

ウェルビーイング経営を推進するリーダー

ウェルビーイング経営コンサルティング部長兼CWOアドバイザー 藤田友佳子さん

「健康」というと体の健康が浮かびますが、それだけでなく精神的な健康や人と人との絆などの社会的な健康も大切だと考えています。自分自身や他者と感謝の気持ちを交わすことでつながりが生まれ、それが体と心、社会の健康を実現してくれるのだと思います。

ピープルエンゲージメント部 マネージャー 澁市咲希さん

PHONE APPLIが目指しているのは社員一人ひとりがイキイキと働くことによって最高のパフォーマンスを発揮できること。それぞれの人が自分の「最高」を実現できることが、会社にとっても本人にとっても幸せなことではないでしょうか。

ビジネスオペレーション本部 総務・労務チームマネージャー 出口まゆみさん

女性特有の健康課題に配慮し、生理時や不妊治療の通院などに使える有給休暇制度を設けています。頑張りすぎて残業時間が増えてしまったり、忙しくて自分のケアをおろそかにしてしまったり……そんな社員を制度面からサポートしたいと思っています。

※上記の3名以外にも取材協力いただいた社員が、記事内に登場します。

PHONE APPLIはこんな会社!

多くの企業に向けて、Web電話帳クラウドサービス、アプリケーションの企画・開発・販売・運用する一方、働き方コンサルティング事業も展開。8年連続国内シェアNo.1のWeb電話帳アプリ「PHONE APPLI PEOPLE」の開発、販売、自社オフィス「CaMP」での実証実験、働き方改革調査を通じ、企業文化の変革や企業価値の向上を目指しています。

働きやすいオフィスへの移転で始まった「健康」への取り組み

顧客の連絡先を一元管理する機能だけでなく、社内の各社員の趣味やスキルなどの情報をまとめて見られるようにすることで、よりお互いの理解が深まる『PHONE APPLI PEOPLE』。そしてWeb上で感謝の気持ちを伝えあうことを可能にした『PHONE APPLI THANKS』など、業務の効率化だけでなくヒトの魅力を最大限に引き出すコミュニケーションツールとして活用できる数々のクラウドサービスを生み出す企業、PHONE APPLI。その健康経営を超えたウェルビーイングの取り組みで多くの他企業から注目を集めていますが、創業当時は「ベンチャー企業にありがちな長時間労働などの負が常態化していました」と語るのはウェルビーイング経営コンサルティング部長兼CWOアドバイザーの藤田さん。

それが大きく変貌を遂げたのは、2018年のオフィス移転がきっかけだったといいます。「社員数が増えて手狭になったのも一因ですが、社員にアンケートをとったところ環境への不満が多かったのが移転する決め手となりました」。移転先は緑の多い開放的なオフィス。

場所に縛られない働き方を実現したオフィスには、キャンピングテントに囲まれた空間など開放的なスペースが広がります。

移転前から“病気やメタボなどの不健康な状態ではない”ことを目指す健康経営は取り入れられていましたが、2019年からはそれをさらに進め、“社員一人ひとりがイキイキと働くことでパフォーマンスを最大限に発揮し、社員の成長・組織の成長につながる”ウェルビーイングに力を入れるように大きく舵を切りました。PHONE APPLIでは前者の“病気・不健康をなくす”ことを『守りの健康経営』、後者の“社員の幸福度が高く、身体的にも精神的にも健康で、さらに人とのつながりが良好な、社会的な健康状態を目指す”ことを『攻めの健康経営』と呼び、この両輪を回すことでウェルビーイングを実現しようとしています。

コロナ禍でも“つながる”発案から1週間でスタートした社内ラジオ

「社員同士のコミュニケーションを潤滑に」とは多くの企業が掲げる理念です。しかしこの理想に水を差したのが、2019年に世界中を襲ったコロナ禍でした。企業は出社自粛を迫られ、日々の業務は1人で取り組むものになり、多くの人が孤独な環境で働くことを強いられました。そうしたなか、PHONE APPLIで始まったのが社内ラジオです。

社員の1人が、個人のSNSで「社内ポッドキャストやりたい」とつぶやいたのがきっかけで社内ラジオがスタート。

Web上のラジオに番組をアップロードし、社員がそれぞれ好きな時間に聞くという自由度の高さが魅力ですが、「新卒2年目の若手エンジニアの何気ないひとことが始まりでした」となんとも軽やかなきっかけを教えてくれたのはピープルエンゲージメント部の加藤さん。「社内ラジオをやってみたい」という言葉にラジオが好きだった加藤さんが乗り、配信技術に詳しい社員がディレクターとして加わってわずか3人のプロジェクトが自発的に誕生し、「PA CaMPFIRE(ピーエー・キャンプファイアー)」と名付けられて定着しました。発案から実現まではたったの1週間でした。ラジオを始めた理由を加藤さんは「コミュニケーションの幅を広げるのに役立つと思ったからです。ラジオを聴くと、会ったことがなくても友達のような感覚になれますから」と説明します。当時、従業員数が245人と大幅に増えて「知らない社員」が多くなったことに加え、コロナ禍により社員同士が会う時間が少なくなり、つながりを持つ機会が減ってしまったことが背景にあります。たとえ会えなくても間接的に知り合いたいという気持ちは、毎回誰か社員を呼んでおしゃべりをする社内ラジオにフィットしました。「こんな人がいるんだ」「似たような考えを持っている」「同じ趣味の持ち主がいた」と共感をさそい、つながりが生まれていきました。「多様な人と知り合い、つながること」。それは幸福経営学を唱え、ウェルビーイングを提唱する慶應義塾大学前野隆司教授の説にも合致しています。

「ありがとう」を伝えあえば自然に幸福度が上がる

THANKSカードは社内でオープン表示。”いいね”で賛同・共感が伝わることでモチベーションアップにも。

「つながりが大切」とはいっても、どうすればコミュニケーションを持つことができるか、その具体的な方法は見落とされがちかもしれません。「PHONE APPLIでは感謝とつながりの文化があり、それを自然に行うために取り入れているのが、THANKSカードです」と説明するのはピープルエンゲージメント部マネージャーの澁市さん。これは自社のアプリ『PHONE APPLI THANKS』を使って感謝の気持ちをカードにして送るもので、澁市さんによれば「今日は助けてくれてありがとうございましたとか、久しぶりにお会いできて嬉しかったですとか、ちょっとした感謝の気持ちを開示するものです」とのこと。

上司が部下を褒めることを推奨する企業はありますが、上司と部下、先輩と後輩、同僚と、組織を越えた斜めの関係も含め、誰もが気軽に感謝の気持ちを贈り合えることが大きな特長で、自覚していなかった自分の強みや長所を人から教えてもらうことで嬉しい気持ちになる、相手への感謝が生まれる、自分も誰かにありがとうと伝えたくなるなどのメリットが派生的に生まれていきます。感謝を伝えあうことで自然につながりが生まれ、嬉しい気持ちや感謝の気持ちが生まれることで社員の幸福度が上がる、これもウェルビーイングに貢献するPHONE APPLIの習慣といえそうです。

あなたのための休み「YOU休」

男性上司に伝えることができないため、生理痛などの月経困難症やPMSを薬などで我慢する女子社員が多いのはほかの企業と同様にPHONE APPLIの課題でした。そこで、女子社員の健康課題に対する施策の一つとして『YOU休』という制度を設けました。

「以前は生理休暇が無給だったため、取得率はほとんど上がらない状態でした」と話すのは、ビジネスオペレーション本部総務・労務チームマネージャーの出口さん。不調のときは我慢しないで休み、体調がよいときにパフォーマンスを上げて働いて欲しい、という思いから、生理休暇を有給にするとともに、男性社員を含む全社員に向けた制度説明会をウェビナーで実施。上司や同僚、周囲の理解が休暇の取得のしやすさにつながっていると考えています。さらに、「生理休暇」という名称は口にしにくいという女性社員の声から、名称を「YOU休」に改めました。「ここには『あなたのための休み』という意味が込められています。さらに生理に対応するだけでなく、不妊治療や更年期障害の治療など、女性特有の健康課題に使えるように設計しました」と出口さん。

「こうした数々の取り組みは、すべて『社員の幸福度を上げる』という最終目的で一致しているんです」というのは藤田さん。「幸福度を上げる」とは漠然とした目標ですが、PHONE APPLIでは組織の幸福度を測定するため2020年11月から事業展開の一つとして「ウェルビーイングカンパニースコア(組織の幸福度診断)」を実施しています。

これは社員アンケートの回答を集計し、社員の幸福度を可視化するもの。質問項目はホワイト企業大賞企画委員が策定した「ホワイト企業指数アンケート」40問から12問を抜粋しています。さらにフリーコメントの質問が2問あるのだとか。藤田さんによると、「フリーコメントの質問は『この1カ月で嬉しかったことや楽しかったことはありますか?』など前向きなもの、過去の振り返りができるものにしています」とのこと。アンケートの結果はマネージャーに伝えられるものの、匿名で行っているため誰の回答かはわからない仕組みです。「自分の部署に問題を抱えているメンバーがいれば全体を対象にして対策を考えるなど、方法はそれぞれに任せています」という山本さんに、この取り組みによるメリットを聞くと「なにより対話の時間が増えました。それに12問のなかにある『会社は私のことを大切にしてくれる』という質問のスコアが上がるなど、社員の幸福度が上がっていることを実感しています」と答えてくれました。

多方面から社員の健康と幸福を考える、それがPHONE APPLIという企業だといえそうです。

設立:2008年
事業内容:
 ・Web電話帳クラウドサービス「PHONE APPLI PEOPLE」
 ・アプリケーション開発・販売
 ・働きかたコンサルティング事業、ウェルビーング経営コンサルティング事業
 ・各種IP-PBX対応アプリケーションの開発・運用
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