【生活協同組合コープいしかわ】商品と一緒に真心をお届けする つながりから始まる豊かな暮らし

  • 設立 1976(昭和51)年
  • 事業内容 店舗および宅配事業を通じた供給事業(食品・家庭用品ほか)、
  • 共済事業、福祉事業、その他指定店および斡旋事業
  • 出資金 62億8,810万円
  • 従業員 611人(正規253人 時間給等358人) ※2020(令和2)年3月31日時点
  • 本社住所 石川県白山市行町西1番地
  • 電話番号 076-275-7575
  • URL https://www.ishikawa.coop

生活協同組合は組合員それぞれが出資し、協同で運営・利用する組織だ。19世紀のイギリスを発祥の地とし、日本では1920年代に現代の土台となる協同組合が誕生した。2000年に七尾生協、石川生協、小松市民生協の3生協が合併して設立した生活協同組合コープいしかわは、県内全域にわたる宅配と金沢市内2店舗の事業、福祉・共済事業、組合員活動を通して、組合員の安全で豊かな暮らしを支えている。地域の過疎化の進む石川で、生活者の暮らしをより良くするための課題に取り組む。その歩みについて理事長の大谷学氏に話を聞いた。

組合員さんの願いを実現していく

組合員の声や想いを形にする「特別な、あたりまえ」

私たち生活協同組合コープいしかわ(以下、生協)は、2000年に県内の3つの地域生協が合併して誕生しました。合併時、約8万人だった組合員が、現在では約16万人となりました。主に宅配・店舗事業での食品、家庭用品の供給を中心に共済・福祉事業などを行い、多岐にわたる事業と組合員による様々な活動を県内で展開しています。私たちは出資者である組合員さんの信任のもと生協の経営を行い、組合員さんと役職員が一体となり運営に取り組んでいます。「わたしたちは、ひとと自然を大切にし、人間らしい豊かなくらしと持続可能な社会を、協同して創ります。」の理念をかかげ、組織の方向性は、双方の話し合いによる合意のうえで形づくられます。目的を持ち組合員となられた方々の、願いの実現を目指して働きかける。利益の追求を最優先としない在り方が、一般企業との大きな違いといえるでしょう。
たとえば組合員さんへ牛乳を宅配する場合、注文された牛乳をお届けしたら業務完了ではありません。お届けした商品が、暮らしにどのように役立ち、誰に喜んでもらえるのか。逆にこれが届かないと誰を悲しませるのか。商品の先の想いへ考えを巡らせることが、私たちの仕事なのです。
共働き世帯・高齢単身者世帯の増加や、買い物困難エリアの拡大に伴い、生協に寄せられるご意見、ご要望も移り変わってきました。一人ひとりの組合員さんの気持ちを誰よりも知るために、私はコールセンター横のデスクで、配送担当者の書いた振り返りシート(日報)に目を通し、電話の声へ耳を傾けながら日々仕事に励んでいます。

「安全・安心」を求める声から生まれた大ヒット商品

大谷学理事長

2020年は、CO・OP商品誕生60周年の年にあたります。今でこそ当たり前の「消費者の声を生かした商品作り」は、生活協同組合から始まりました。それまで作り手側の主導で行われていた商品開発の場へ、組合員の声を生協職員が伝えてメーカーを動かしたのです。ベストセラー商品「ミックスキャロット」は、にんじん嫌いの我が子に野菜の栄養を摂らせたいと願うお母さんの声を受けて1981年に誕生しました。にんじん60%に7種類の果汁40%を配合したこの商品の、累計出荷数は28億本。県内の子育てイベントでは「小さい頃に飲んでいた」と懐かしがる保護者の方々からの言葉が飛び交う、3世代にわたる人気商品です。着色料・香料・砂糖なしで身体に優しく、国産素材主体でフルーツの甘味を生かした野菜ジュースは、数回のリニューアルを経て現在の味になりました。
時代に合わせて変化しているのは、定番商品だけに限りません。忙しい子育て世帯を応援する、小分けに冷凍した離乳食や、食材を加えて炒めるだけで完成するミールキットも、組合員さんの暮らしの声をもとに開発されました。小骨を取って食べやすくした骨とり魚は、子育て層からシニア・シルバー層まで幅広い年代に支持されています。CO・OP商品には、「石川県能登産天然岩もずく」もあり、全国で利用されています。これからも私たちは、多様化する組合員さんのニーズに応え続けていきます。

危機に直面して強まった組合員さんと職員の絆 

生協の存続にあたり、危機を迎えた時期もありました。東日本大震災では、被災した福島県の生協へ灯油を提供するため、地元の組合員さんへ給油制限をさせていただいたのです。ところが不自由をおかけした組合員さんからは、「少しでも東北の皆さんの力になれれば」と暖かい励ましの声が多く寄せられました。2018年2月には大雪に見舞われ、一部の配送ができなくなりました。商品が入荷しないためにお届けもままならず、孤立した組合員さんを放置できない反面、職員の安全も確保しなければならない。現場は混乱しました。夜遅くまで皆で協力して配送を行いましたが、商品には欠品も多く、通常のようにはいきません。それでも組合員さんは、「無理して来なくていいよ」「本当にありがとう」と配送担当者を労ってくれたのです。大変なときにこそ、組合員さんとのつながりや職員との絆が少しずつ強まっていく。それが生協の良さではないでしょうか。組合員さん、職員には感謝しかないですね。コープいしかわや全国の生協では、「一人は万人のために、万人は一人のために」の言葉が大切にされてきました。生協の真価は、災害時にこそ問われるように思えます。
1人の困っている人がいたら皆で助けようの気持ちから、私たちは地域の支援にも乗り出しました。県内の全自治体と「地域見守り協定」と「災害時支援協定」を結び、配送中のゆるやかな見守りを通じての行政への連絡や、災害発生時は行政の要請にもとづき、物資(おにぎりなど)をお届けする対応をしています。

多様性をベースに安心して暮らせる社会を目指す 

組合員さんの声を出発点とする生協の在り方は、暮らしを取り巻く情勢に合わせて、変化し続けました。時代が大きな転換期を迎えるいま、デジタル機器に慣れ親しむミレニアル世代と高齢者世代という、全く異なる2つの世代をどのようにつなげていくか。私たちは現在、その課題に迫られています。これまでの経験は、おそらく解決には役立たないでしょう。若手職員と今後入協する方たちに、ご高齢の組合員さんの知恵と若い世代のITを駆使する能力を差し伸べあえる、新しいつながり作りを考えてもらえればと期待しています。
生協は男女差や高卒・大卒の学歴による区別のない、皆に公平で平等にチャンスのある組織です。厚生労働省「次世代育成支援対策推進法」の基準を満たす子育てサポート企業に認定され、2009年から4期連続で「くるみんマーク」を取得しています。知識や経験にかかわらず、色々とチャレンジできる職場に、夢を抱いて入ってほしいですね。皆さんが活躍できるように、私たちは若手の力を発揮できる場を準備して待っています。
コープいしかわの方針のひとつに「違いを認めあう」があります。ライフスタイルの変化を反映し、様々な組合員さんが共存するなかで、私たちは一人ひとりに寄り添い、つながり合って、皆が安心して暮らせる石川県となるように働きかけたい。いずれは全国のコープに限らず地域のローカルスーパーさんとも、お互いに良いものを出し合い、競争ではなく協同したいですね。私たちはこれからも、「ありがとう」の言葉を嬉しい、幸せと感じる仲間と共に、誰もが安心して暮らせる社会を目指していきます。

社員インタビュー 執行役員・宅配事業部 マネジャー 三宅 知江さん
暮らしのお困りごとを解決して皆の笑顔を増やしていく

執行役員 三宅さん

宅配事業は、暮らしに役立つ様々なサービスを手がけています。たとえば夕食宅配では手渡しを基本に、高齢者さんの見守りを兼ねた安否確認を行っています。2014年には買い物困難エリアから要請を受けて、移動スーパー「コポ丸便」の運行を始めました。組合員同士の交流が広がると、皆さんトラックが来ることを楽しみにされていますね。
2017年からは金沢市と免許返納者や交通機関の利用が困難な方を対象に、「金沢市高齢者買物環境向上モデル事業」を開始しました。
通常業務では、配送担当者の書く振り返りシート(日報)から伝わる暮らしの声を知るように努めています。感謝の言葉を見ると励みになりますね。ある組合員さんのレシピを別の組合員さんが試されて好評だったなどの書き込みもあり、商品への声は取引先とも情報共有しています。組合員の皆さんから寄せられる声を受け止め循環させることで、次のサービスに生かしていきたいです。

社員インタビュー 総合企画部 マネジャー 佐々木 智一さん
地域や組合員さんとの「つながり」が仕事の原動力

総合企画部 佐々木さん

核家族化が進んでも、生協なら人とのつながりを育めるだろうと考え、入協して、19年が経ちました。生協は組合員さんの学び場・交流の場となる行事を幅広いテーマで開催しています。食育の分野では毎年7月開催のとうもろこし狩りが、生産者さんのお話を聞いて農地でとうもろこしを食べられると、ご好評をいただいております。
その他にも地域貢献活動で、フリースクールや子ども食堂、制服リユースといった、地域に貢献する活動を行う団体への助成を行っています。
コープいしかわの2030年ビジョンは「育むつながりから笑顔ひろがるCO・OP」です。ビジョンには、「育まれたつながりを通して願いが実現され、自然とみんなの笑顔があふれ広がっている状態を目指したい」そんな組合員さんと役職員の思いが込められています。
様々なつながり作りに関わり、たくさんの笑顔に出会うことができるこの仕事に、私はやりがいを感じています。

社員インタビュー 配送センター リーダー 小橋 亮太さん
安心して働ける職場で、さらなる挑戦を

配送センター 小橋さん

私は現在入協7年目で配送センターのリーダーを担当しています。入協前に「体験入協」で配送トラックに同乗した際、配送担当者と組合員さんの距離の近さに驚き、こんな仕事は他にはないと思い入協しました。配送は「地域担当制」のため、週に1回の配送を毎週繰り返すと、一人の組合員さんと年間で52回お会いできます。毎週の配送を通じて地域の組合員さんと関係性を築き、「生協の顔」として覚えてもらうだけではなく、一人の人としてつながりを持てることも、この仕事の魅力です。
5年目からリーダーを任され、7人のグループをまとめています。考え方の違いに悩むこともありますが、困ったときには上司に相談しています。また、他部署の職員との親睦を深める機会としては、ボウリング大会やソフトバレーボール大会、職員旅行などのイベントもあります。資格取得や結婚にお祝い金が出て、男性職員も育休を取れる福利厚生もありがたいですね。
今後は宅配事業部の「じわもーる(地元の商品を掲載するカタログ)」で、商品企画をしたいです。作り手側と組合員さんを結ぶ仕事にたずさわりたいと考えています。

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