近年、「ワーケーション」という言葉が注目されています。ワーケーションとは「ワーク」と「バケーション」を掛け合わした言葉で、旅行先や外出先で仕事をすることです。日本での有給取得率の低さから、日本でも多くの企業が取り入れるようになりました。休暇中の仕事を認めるワーケーションは有給取得を促進する方策として期待を集めています。
また、新型コロナの影響もあり、テレワークも増加傾向にあります。テレワークが推進されている影響もあり、地方に移住し、仕事をする人が増えてきました。地方に移住するメリットとは何なのでしょうか?
今回は地方移住のキーワード、「Uターン」「Jターン」「Iターン」をご紹介し、地方移住の魅力をお伝えいたします。
- Uターンとは
- Jターンとは
- Iターンとは
- 地方に移住するメリット・デメリット
- まとめ
「Uターン」とは
地方から都市に移住した人が、再び故郷の地方に戻ることです。
例えば、「山梨で生まれ育った人が、大学進学を機に上京し、地元で就職をする」ケースです。
「Jターン」とは
生まれ育った故郷から都会に移住した後、故郷に近い地方都市に移住することです。
Uターンにも似ていますが、Jターンの場合は地元ではなく、「地元に近い地方都市に移住する」という部分がポイントになります。
「Iターン」とは
都市部から出身地とは違う地方に移住して働くことです。
もともと生まれは都心部だったが、地方の暮らしに魅力を感じ、移住するパターンです。IT技術の進化などから、近年増加傾向にあります。
地方に移住するメリット・デメリット
地方生活の魅力とは何なのでしょうか?地方で暮らす魅力は大きく3つあります。
- 生活コストを抑えられる
- 子育てがしやすい
- ワークライフバランスがとりやすい
①生活コストを抑えられる
地方は物価が安いのが魅力です。
都会に比べると地方では年収が低くなる傾向がありますが、地方は物価が安いこともあり、ある程度の年収ダウン分はカバーができるでしょう。
HOME’Sサイトの家賃相場比較によると1Kの家賃相場が、港区は11.85万円、23区の中でも比較的安い葛飾区では6.21万円。一方、金沢市(石川県)では4.3万円、奈良市(奈良県)でも4万円と、東京と比較すると家賃を抑えることができます。
また、優秀な人材を確保したい地方の企業や、地域活性化を図る自治体がUターン・Iターン・Jターンで移住する人を受け入れるための制度を充実させ始めています。
人材を求める地方の企業の中には東京や大阪で会社説明会を開催したり、自治体の中には、Uターン・Iターン・Jターン就職の希望者を優遇して採用したり、移住・定住する人に向けてリーズナブルな公共住宅などを用意しているところもあります。
②子育てがしやすい
地方での暮らしは子育てにも良い影響を与えるでしょう。
現在、都市部では待機児童の問題が深刻化しています。特に東京都の待機児童数が突出しており、出産後職場に復帰できない人も多いようです。
一方で、地方では都心に比べ、幼稚園や保育園に入りやすいため、女性が出産して、職場復帰がしやすいのも魅力の一つです。
③ワークライフバランスがとりやすい
総務省統計局の調査結果によると、家計主の平均通勤時間は、神奈川県が48分、東京都が43.8分です。
一方、宮崎県は17.7分と最も短く、次いで鳥取県が18.2分という結果が出ています。
出典:[総務省統計局:日本の住宅・土地-平成25年住宅・土地統計調査の解説]:http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/pdf/nihon04-3.pdf
地方は都心と比較すると、通勤時間が短縮傾向にあり、また通勤ラッシュも少ないことから、その分余暇時間を自由に使うことが可能です。ただし、都心に比べ、余暇を過ごす施設が少ないことは頭にいれておく必要はあります。
このように地方に移住することでの魅力はたくさんあります。都心のみで就職をするのではなく、自分の住みたい土地で就職を視野にいれてみてはいかがでしょうか?
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