- 設立 1962(昭和37)年3 月
- 事業内容 大型・重量物輸送、トレーラー輸送、アパレル輸送、石油輸送、食品輸送、倉庫業、物流センター、輸出入関連代行業務、売電事業(風力発電、ソーラー発電)
- 資本金 1億円
- 従業員 890名 ※ 2019(平成31)年4 月1日時点
- 本社住所 茨城県日立市久慈町2- 8-20
- 電話番号 0294 – 52- 3946
- URL http://www.yg-net.co.jp/
大きなものから小さなものまで、あらゆる分野の荷物を輸送
地域と地域の経済を支える動脈機構として、私たちの豊かな暮らしを支えてくれている物流。その物流を担う会社は全国にたくさんあるものの、ヤマガタのように、風力発電用の翼といった大きな物から、コンビニエンスストア商品などの小さな物までを扱う会社は珍しい。お客様それぞれのニーズにどうに対応し、「基本なんでも運ぶ」を実現し続けているのだろうか。取締役社長の三本菅孝一氏に話を聞いた。
独自のノウハウとネットワークで、実現する方法を生み出す
当社の設立は昭和37年。日本でも有数の工業地帯として知られる日立市に本社を構え、「運ぶ」のプロフェッショナルとして時代に適応した新しい物流サービスを提供してきました。
私たちがお客様から最も信頼を得ている部分、それば「運ぶ」に関する課題を解決する力です。今まで培ってきた独自のノウハウとネットワークをもとに、安全・正確・迅速・低コストでの輸送を実現することはもちろん、お客様のニーズにお応えすべく、衣食住にかかわるあらゆる分野の荷物を取り扱っています。基本なんでも運ぶ、そのために、多種多様化する物の流れをつかみ、様々な車種を配備。必要な道具は購入します。
また、北は北海道、南は佐賀県と、茨城県を中心に全国30ヶ所に営業所を置いています。独自のネットワークを組み合わせ、トラック輸送や海上コンテナ輸送、シャーシ輸送など、陸路と海路を繋いだ、様々な輸送手段での提案が可能です。
我々ができないと断っても、きっと誰かがやるはずです。誰かができるならば、私たちにもできるはずなのです。ノウハウが足りないなら勉強すればいいだけの話なので、運び方に関しては、できないという考えになることはありません。
働く人の安全を考えての対策
当社の仕事の始まりは、会社設立の3年前に遡ります日立港の開港に伴い、港湾貨物の荷役・運搬作業の指名を受けたことがきっかけです。当時取り扱っていたのは、丸太などの材木や市内の工場で作られた大きな荷物。それらの輸送にはどうしても危険が伴うので、スタッフの安全確保のための対策を検討し、実行してきました。また、そのノウハウを基に、様々な分野へ進出して行きました。今は営業所ごとに分野を分けているので、管理面での複雑さはあるものの、経営面においては1年を通して波が少ないというメリットがあります。様々な業種の方とお付き合いさせていただいているおかげですね。
商品は「人」、ひとつにとどまらない働き方を
当社は、商品を皆さんのところにお届けする宅配ではなく、チャーターといって、お客様に借り上げてもらったトラックを使い、「工場で生産されたものを物流センターに運ぶ」、「物流センターから店舗へ運ぶ」という、あまり皆さんの目にはつかないような部分を担っています。ものづくりをしているわけでもないので、商品があってないようなもの。となると、当社の商品は「人」なんです。人の対応次第で、お客様が喜んでくれるかどうかに関わります。例えば、最新のトラックはお金を出せば買えますが、数ヶ月後には同業他社も手にします。そうすると、モノでは差別化ができません。では何で差別化するかと言うと「人」です。お客様に元気よく挨拶をし、笑顔でコミュニケーションをとる。社是として掲げている「明るく・仲良く・元気で」を、本社スタッフもドライバーも含め全員が心がけています。
活躍する社員
社員インタビュー・総務部総務課課長 浅見純一さん
「ここまで」と決めつけず様々な仕事に挑戦
総務部は、お金を生む人たちのサポートをする仕事として、やりがいを感じながら取り組んでいます。採用活動や官公庁への届出、社内研修の企画・運営、社内での評価制度を考案したり、資格取得などのスキルアップ体制を整えたりと、仕事内容は多岐に渡ります。
自分には、人のために動く裏方の仕事が合っているのではと思い、総務を希望して6年前に入社したものの、最初の配属先は営業でした。担当は、大手コンビニエンスストアや首都圏の大手スーパーへの食品輸送。当時、食品輸送の営業が私1人しかおらず、毎日のように千葉や神奈川のお客様や営業所を訪ねました。現場を知るべく、物流センターでの仕分け作業や、実際にトラックを運転してお店に配送する作業も経験しました。今まで関わることのなかった方々とお付き合いさせてもらえることはとても楽しいですし、顔を合わせる中で信頼していただき、新たな相談をいただける喜びもありました。
3年ほど経ってから営業と総務を兼務というかたちで念願の総務部に移り、今に至ります。当社はお客様によって、スタッフの勤務形態が違ってきます。早朝働く人もいれば、夜間働く人もいる。現場を知らないと仕事ができないので、営業での経験が活きています。昨年、食品営業課が新たに立ち上がり、3名の社員に引き継ぎを行っている最中です。
総務の仕事も3年目となり、色々な課題が見えてきましたが、まずはスタッフが定着してくれるような会社、自社の魅力を全員が語れるような会社にしていきたいと思っているので、「ここまで」と自分で線引きをせず、様々な仕事に取り組んでいきたいです。
社員インタビュー・第一営業部複合輸送課佐藤佑樹さん
人々の暮らしを陰で支える喜び
私は新卒で入社して、現在6年目です。主に、工場製品などの一般貨物や、夜間でないと運べない大きな荷物などの輸送依頼を受け、どのように目的地まで運ぶか計画・調整をする仕事をしています。
例えば、風力発電の翼といった大きな物ですと1〜2年前から計画を立て始め、国や警察から通行許可をもらうための書類を作成します。出発地から到着地までの道幅をメジャーで測る作業を2~3日かけて行ったり、夜間の交通量を調査しに行ったり、当日事故が起こらないよう入念に計画を立てます。大変ではありますが、それがお客様の信頼に繋がっていると思います。荷物が無事に到着することが、お客様も我々も一番うれしいこと。外からは見えにくい仕事ではありますが、運んだものが完成した姿や実際に動いている姿を見ると、達成感を感じてグッときますね。私は営業ですが、現場の目線も必要不可欠です。営業だから現場はやらないではなく、時には現場の手伝いもできるユーティリティプレイヤーになれたらいいなと思っています。そのためにも今後、私にも取れる資格があれば積極的に取得していきたいですし、現場を応援できる営業を目指しています。
社員インタビュー・業務部 松本菜奈さん
任せてもらうことで感じる「やりがい」
私はPC が得意だったことから一般事務の仕事がしたいと思い、新卒で入社しました。物流業界の知識はなかったのですが、入ってから学んでいけばいいと前向きに考えました。現在入社6年目。本社にて、数字の集計、会議資料や請求書の作成、電話や来客対応などが主な仕事です。ただ数字を管理するだけでなく、「燃費はこうだよ」、「ここはこうしたほうがいいよ」と営業所に伝えることも仕事のひとつです。今後の営業所の動き方にも大きく関わってくることなので、気を引き締めて取り組んでいます。また、最近では、高校卒業で入社してきた社員の新人教育も担当させてもらるようになりました。難しいと思いつつ、やりがいを感じている部分でもあり、みんなが成長した姿を見ると嬉しくなりますね。当社は相談しやすい雰囲気ではありますが、後輩が先輩や上司にはちょっと聞きにくいといった際に、さりげなくサポートできる存在になりたいです。数字をまとめている時など、もっとこうしたら営業所の人も助かるだろうな、もっとこうしたら連携しやすくなるのではと感じることがあるので、アナログからデジタル化していくお手伝いもしていけたらなと思っています。お仕事を頑張って、たくさん海外旅行をしたいです!
時代に適応した新しい物流サービスを提供し続けるために
今、物流業界は深刻な人手不足です。当社も、人さえいればお受けできる仕事がたくさんあります。せっかく仕事の依頼をいただいても「うちでできます」と即答できないところが心苦しい部分であります。今後、大きなトラックに乗りたいという若者へのサポート体制も整えていく予定です。免許制度の関係で、中型や大型のドライバーの新卒採用ができないのですが、働きながら少しずつ勉強を進め、免許が取れる年齢になったら受験してもらうといったように「育てる」ことも考えていかなければなりません。他にも、今いるスタッフの知識の伝承や、女性がドライバーとして活躍できる環境づくりも必要です。若い人を育て、いかに定着を図れるかが課題のひとつです。これからは、宇宙にだって物流が必要な時代がくるかもしれません。運び方・運ぶものは時代とともに変わりますが、人間の生活が自給自足に戻らない限り、「運ぶ」仕事は存在し続けます。時代に適応した新しい物流サービスを提供する、それが私たちの使命です。
会社が100周年を迎えるまであと42年。明るく元気なスタッフと、その日を迎えたいです!