【株式会社エアリー】千葉を拠点にすることのメリットを、私たちは知っている

  • 設立    平成5年7月
  • 事業内容  システム企画・設計・開発、データ復旧サービス、Webサイト制作、Webショップ・サイト運営など
  • 資本金   2000万円
  • 従業員   70名
  • 本社住所  千葉県千葉氏中央区富士見2-10-6 ピーアイ千葉富
  • 電話番号  043-304-6617
  • URL    https://www.airily.co.jp/index.html

IT企業の拠点と言えば、ビットバレーと呼ばれる渋谷をはじめとする、東京都心をイメージする人が多いだろう。BtoBの代表業種とも言えるコンピューターシステム開発企業にとって、顧客の多い東京に拠点を置くことは当然の流れだ。しかし、東京に隣接する千葉県にも、多くのIT企業が本社を置き、拠点として成功を収めている。なぜ東京ではなく千葉を選んだのか、その理由と、これからも千葉を拠点とすると宣言する先のビジョンについて、株式会社エアリー専務取締役の原孝典氏と、部長の田中彰氏に聞いた。

千葉県に拠点があることがもたらすメリットは、地元意識と安心感

当社が千葉県に拠点を置くこととなったのは、創業者(現社長)が千葉で生まれ育ったことに起因します。創業時の目標として、まずは「千葉を固めること」を掲げていました。そうしてできた当社へ、次第に「千葉で働きたい」「千葉が好き」という社員が集まってきたのです。

千葉県には全国の都道府県でも6番目の人口を誇る、600万人以上が生活しています。600万人にサービスを提供する企業があるのです。私たちの顧客は、そうした千葉県内の企業が中心となっています。

もちろん、千葉県内の企業のすべてが、システム開発を県内の企業に依頼しているわけではありませんが、千葉県内の企業に依頼したいと考えられている企業様が少なくないことは、私たちが四半世紀にわたり、千葉で企業活動を営むことができていることからもおわかりいただけるでしょう。私たちのお客様の中には「千葉県内の企業に依頼してよかった」と言って下さる方が多くいらっしゃいます。そう思っていただくことは、我々が何十年も先の目標を掲げて、千葉を拠点に活動していくための原動力になっています。

コンピューターシステムは「提案して、作って、納品して終わり」という商品ではありません。定期的なメンテナンスや、環境、時代に合わせたバージョンアップなど、納品後にもお付き合いは続きます。そんなとき、お互い千葉を拠点とする企業同士、戦略的な情報交換から地元に根ざした話題まで、遠くから来訪する企業とは違う、より親密なお付き合いをすることができます。

また、どれだけ対策を行っていても、コンピューターシステムにはトラブルがつきものです。トラブルが発生したときに、いち早く駆けつけることができるのも、地元企業の利点であり、お客様の安心感につながるのです。

世界中の情報距離を、ほぼゼロにしてしまったインターネットですが、足元ではこうした物理的な距離の近さによる、安心感に支えられているところがあると思います。

新しいことは、日々積み重ねた技術から生まれていく

部長の田中彰氏と、専務取締役の原孝典氏

当社の収益の柱として、お客様のもとにエンジニアが常駐してシステム開発を行う、社外常駐型の開発があります。実際にシステムを稼働させる現場に赴き、直接お客様のご要望を伺いながら開発作業を行う、オーダーメードのシステム開発と言えるでしょう。

これに対してもうひとつの柱となるのが、社内で開発したシステムを納品する受託開発となります。受託開発は、お客様から伺った注文を持ち帰り、当社独自の開発プロセスによって商品を開発します。

この受託開発の収益比率を上げる事が、今後の当社の目標です。受託開発では、当社が得意とする技術や最新トレンドでの提案を盛り込むことができるので、できあがった商品は「エアリーブランド」が色濃く浮き出たものとなります。こうした受託開発では、商品の評価がそのまま当社の技術力評価につながっていくと考えています。

その他の収益としては、ホームページの制作と運用となります。

こうしたシステム開発関連の事業以外にも、新しい事業に挑戦しています。例えば「緑化事業」もそのひとつです。ビルやマンションの屋上緑化などをはじめとする、造園関連の事業を行っています。完成後のイメージを正しくお伝えするために、設計段階で3Dによるビジュアル提案を行うなど、システム開発で培ったIT技術を投入することで造園事業に新しい流れを作ることに挑戦しています。

他にも、IT企業の専門性を活かしたパソコンスクールをはじめとする「教育事業」、様々な機器のデータ消失トラブルを解決する「データ復旧サービス」など、本業で培った技術を多方面に活かせるような展開を試みています。

まだまだ小さな種ですが、将来どんな花を咲かせるのか楽しみな新業務が次々生まれています。

社員の成長を促すため、闊達な意見交換をする

当社の社風は「自由」であると考えています。単なる自由ではなくそれぞれが、自分のやるべきことを自分で考えて行動できる社風であると思います。

当社では、3ヶ月に一度、個別に上長と面談の機会を設けています。面談の場では、会社と社員、上司と部下という垣根を取り払い、屈託のない意見を交わすことを目的としています。

そんななか出てきた議題に「帰りにくい雰囲気」というのがありました。社内が全員同じ仕事をしているわけではない以上、今日忙しい人がいれば、今日はもう帰れる人もいるわけです。多くの企業様でも、こうした問題に取り組んでいるようですが、当社では意見を出し合い、これまで無かった定時のチャイムを導入する事にしました。

始業の時刻にチャイムを鳴らし、帰宅時間には蛍の光を流す。ただそれだけだったんですが、これが大きな意識改革につながりました。就業時間に帰りづらいと考える人は減り、帰れるときにはさっと帰るような雰囲気が醸成されました。また社内ではBGMも流すようにしました。

「しっかりやって、さっさと終わらせて帰る」。そんな気分で仕事に臨むことで、効率のいい仕事の進め方を、各人が考えるようになってきました。社員の成長を促すための取り組みが、会社全体を成長させるきっかけとなった例として、重く受けとめています。

リーマン・ショックの経験から改革を断行。
8年間で売り上げの倍増を達成

また2008年のリーマン・ショックは、当社の業績にも大きな影響を与え、一時は、会社の存続について真剣に考えました。そして当社では、ただ頭を低くして嵐が過ぎ去るのを待つのではなく、危機を積極策を講じるための好機と捉え、改革を断行し、さらに強い組織を作ることに全社を挙げて取り組みました。

ここでいう「強い」とは社内コミュニケーションの強化だけではなく、個人がその力量を遺憾なく発揮することができる組織であるということと考えました。モチベーションの持てない仕事に、能力を発揮できる人は少ないと思います。さらに、当社の採用基準は「個性重視」です。このときこそ、各人の個性を最大限に発揮してもらうときだと考えたのです。

それができてこそ、強い組織であると考え、改革を断行していきました。結果として、リーマン・ショックから8年間で売り上げを、それまでの倍に伸ばすことを実現しました。

千葉に拠点を置きながら世界を視野に入れるビジョン

幅広い年齢層の社員が在籍する社内。

千葉に拠点を置く企業は、数多くあります。そんな企業に共通していることは、みなさん「千葉を拠点にしている」という意識を常に持っていることでしょう。東京に本社があっても、特に「東京を拠点にしている」と認識する機会は少ないのではないでしょうか。これを、千葉を拠点とする企業の強みとしたいと考えています。

千葉県内の企業であることは、お互いにライバルではなく、同郷の仲間という認識でいられるのです。

「うちも東京に本社があります」では、何のアクションにもつながりませんが、「うちも千葉です」なら、「じゃあ、一緒に……」というアクションにつなげられるのです。

当社では、この精神で千葉県内の企業を中心に業務提携や事業統合を進めていき、お互いの強みを持ち寄り大きな力とすることで、千葉から東京へ、そして世界へと視野を広げていきたいと考えています。

「千葉から働きに出る」のではなく、「千葉から打って出る」そんな意気込みの方を、当社ではお待ちしております。

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