【株式会社ユメックスホーム】横浜を拠点に、関東圏の分譲マンションや賃貸マンションをリフォーム

  • 設立    2006年9月11日
  • 事業内容  マンションリフォーム事業(分譲マンションリフォーム)・住宅設備機器の販売及び施工請負・内装材設計・企画・受注業務及び施工請負リノベーション事業(賃貸マンションリフォーム)・内外装設計・企画・受注業務及び施工請負・不動産経営コンサルティング業務
  • 資本金   20,000,000円
  • 従業員   70名
  • 本社住所  神奈川県横浜市港北区新横浜2-2-3新横浜第一竹生ビル7F
  • 電話番号  045-471-3011
  • URL    http://www.yumecs-home.co.jp/

どんな会社にも欠かせない職種といえば、営業だ。横浜市に本社を置き、関東圏でマンションリフォームを行う株式会社ユメックスホームは、自らを「セールスエンターティナーのプロ集団」と称し、採用サイトでは社員が着ぐるみを被ってステージで踊っている。リフォームの会社が、なぜ着ぐるみなのか。同社の働き方と社員採用について、社長の上﨑宏志氏と、専務の山本雅英氏に聞いた。

お客さまに笑顔と感動と快適な暮らしを提供
セールスエンターティナーをめざすプロ集団

分譲・賃貸マンションのキッチンやお風呂、トイレなどの水回りを専門にリフォーム

当社は横浜を本社として、関東圏の分譲マンションや賃貸マンションのリフォームを行っており、特にキッチンやお風呂、トイレなどの水回りを専門としています。
リフォームする理由はお客さまによってさまざまですが、一般的にマンションは、築10~15年程度で水回りに何らかの不具合が発生することが多いです。私たちはお客さまからリフォームの具体的なご要望を聞き、それぞれのお客さまに満足していただけるプランをご提案しています。
現在、関東圏をはじめとする日本の都市部では、次々に新しいマンションが建設されているので、マンションリフォームの市場は、今後も伸びると考えられています。当社では、5年後に売上100億円を達成することを目標にしています。

「縁・心・力」理念に仲間が集う最高の集団

ブースで電話営業する社員たち。仕事は厳しいが、社員同士が仲良しだから続く

当社の理念は「縁・心・力」です。私たちの仕事は営業なので、お客さまとの縁を大事にしています。友人同士でも、社内の仲間でも同じですが、最初のきっかけである「縁」を大事にして「心」を通わせることによって、「力」つまり結果が出ますよね。

「縁・心・力」には、それぞれ次のような意味を込めています。「縁」私たちは世界中の人との出会い、絆を何より大切にします!「心」私たちは素直な心、前向きな心で常に物事に挑んでいきます!「力」私たちは夢を実現するための大きな力を生み出します!

これは、東日本大震災が起きた後くらいの時期に「みんなで一緒にめざせる理念をつくろう」と考えたものです。通常、会社の理念というと、社長などトップが考えた言葉を社員たちに落とし込んでいくのですが、それではしっかりと浸透させるのは難しい。そこで、社員たちから意見を吸い上げることにしました。
当時の社員は30人余り(現在は約70人)。社内の幹部が面談すると本音を言わないので、外部の顧問が一人ひとりと面談し、社員が何を求めているのかを聞き取り調査しました。その情報をもとに、半年くらいかけてつくったのがこの理念です。みんなでつくったものなので、社員にも浸透しており、以前に比べて働く意識が変わったと思います。

私たちはこの理念のもとに、情熱を持ち合った仲間が集う最高の家族集団であり、マンションリフォームのプロとして、お客さまに笑顔と、感動と、快適な暮らしを提供できるセールスエンターティナーをめざすプロ集団です。

社長も上司も若手社員と仲良く、誕生会や旅行も

社員たちからプレゼントされた社長の似顔絵やフィギュア。誕生日会は盛大に行われる。

当社は「攻めの営業」をしているので、仕事は非常に厳しい。電話をかけて営業するので、お客さまからハッキリと「いらない」「結構です」と言われることもあります。どんな人でも、ずっと断られ続けると、気持ちが沈みがちになりますよね。
でも、その気持ちに勝たなければダメ。自分に勝たなくてはいけないんです。自分に勝つためには「何のためにがんばるのか?」という理由が必要。入社後すぐには見つけられなくても、仕事をしながらその理由を見つけなければ、なかなか続きません。

人は自分のためにというよりも、「この人のためにがんばろう」と思うと、力を発揮できます。ですから当社では、社員に力を発揮してもらうために、会社ができることをします。
当社の大きな特徴は、社員同士がめちゃくちゃ仲が良いことです。上司と部下の距離も近く、若手社員の中には「上司の○○さんのようになりたい」と目標を持つ人も多いです。

社長や専務も社員にとって近い存在です。社長の上﨑は毎月一回、各営業所を回りますが、その時は全社員を連れて食事に行き、社員たちと会話をします。会話の内容は他愛のないもので、上﨑は社員からいじられる役。それが上﨑社長の人柄なんです。
上﨑は海外旅行も社員たちと一緒に行きますし、毎年、社長の誕生日には社員たちが盛大にお祝いをしてくれます。似顔絵やフィギュアのプレゼントなど、社員たちが自ら率先して考えてくれます。

今の時代は「上司と飲みに行きたくない」という若者が多いといわれますが、それはその上司が部下から好かれていないから。上司としての器がないのだと思います。多くの会社の社長は「自分がエライ」と思っていますが、社長は単なる「役」でしかありません。でも、その役をどのように全うするかによって、社風が変わります。
上﨑は社員からいじられる役に徹しているので、社員と社長の距離が近い。距離が近いので、現場からも意見が言いやすく、何かあれば直接、社長のところに社員の声が届く。この社風のおかげで、大きな問題が起きる前に現場の状況を把握したり、意見を吸い上げることができたりして、トラブルを未然に防ぐことができています。

楽しく仕事を! 社員満足を第一に、顧客満足も

上﨑と専務の山本は、独立前に勤務していた会社の同僚で、前職でも各地のマンションを回り、リフォームの訪問営業をしていました。2006年に会社を設立、創業時は社員5人で、リフォーム関連の全メーカーを集め、ネット販売事業を始めました。
しかし、この事業がうまくいかなかったため、前職で行っていた訪問営業を再開。しばらくして、5人しかいない社員のうち1人が足をケガして、外出ができなくなってしまいました。そこで、彼に「電話営業をしてほしい」とお願いしました。
すると意外にも、この電話営業がうまくいったのです。「これからはテレアポの時代だ」と、2007年頃から電話営業に力を入れたおかげで、当社は大きく成長しました。

上崎は創業時に「楽しく仕事をするにはどうすればいいか」と考えました。なぜなら、前職では自分の部下に厳しく接した事で、お互いに心を通わせることが出来ず、会社を辞める人が多かった。上崎自身も仕事が楽しくなかったのです。だから、自分が楽しいだけではなく、まずは社員を楽しませなくてはならないと思いました。
当社では「社員を第一に考えていれば、顧客の満足度も上がる」という考え方をしています。自分たちが満足していないのに、お客さまを満足させることはできないからです。
社員が満足するように職場環境なども整えているので、社員たちは家族や友人にも当社の話をします。このため紹介による採用も多く、中には、育児休暇中の女性社員の夫が、転職して当社に入社した例もあります。

ユニークな採用サイト、人を輝かせる教育

「それぞれの人が輝ける場をつくる」と語る上崎社長と山本専務

当社の採用サイトは、社員が動物などの着ぐるみを被っているユニークなものです。これを見て「おもしろそう」と会社説明会に来る人が多いです。また、会社の理念や社長のコメントを見て、共感した人も説明会に来てくれます。
会社説明会では、当社の良いことも悪いことも話しています。通常は、会社側も求職者も自分の良いことしか言いませんが、実際には人も会社も良い面ばかりではないです。だから、こちらも全てを話すし、求職者にも全てを話してもらいたい。それで相思相愛になったら、最も理想的ですよね。
世の中には、リフォーム会社や電話営業の会社がたくさんあります。その中から、なぜ当社で働きたいのか、採用する私たちはその理由を知りたい。なぜここで働きたいのか、本音で答えてほしい。例えば「家が近いから」というのも立派な理由です。

面接の際には「この人は本気なのかどうか」を見ます。最初から本気で「この仕事をしたいです」という人に対しては期待が持てます。でも、本気で言えない人には、面接に長い時間をかけて「本気スイッチ」を入れます。
お見合いのようにうわべだけで答えられても、入社後に現実を知ることになります。「こんな会社だとは思わなかった」という理想と現実のギャップがあると、モチベーションも落ちるし、テンションも下がる。そういう採用はしたくないのです。

人手不足の今は、理想の人を待っていてもなかなか採用できません。ですから当社では、採用した人を育てています。人柄が明るくて、話がうまい人が営業向きといわれますが、そうとも限りません。口下手でも営業に向いている人はいるのです。
やる気さえあれば、人は輝くことができる。人にはそれぞれに魅力があるので、いかにその人が輝ける場をつくってあげられるか。それぞれが輝ける場が組織であり、人を育てることは、会社を経営する社長や幹部の仕事です。
人にはいろいろな面があり、付き合い方によって変わります。例えば、会社で暗い顔をしていても、家族や友人の前で見せるのは絶対に違う顔です。今の若者はプライベートを知られたくないのでは、という人もいますが、そういう人は今も昔もいるので、人間の基本的なことは、昔から変わっていないと思います。
最初のうちはカッコつけたり、ツッパったりしている人でも、いかに心をほぐしてあげられるか。時間がかかることもありますが、お互いに心を通わせることが大切です。

名古屋営業所を開設、今後はネットマーケティングも

当社では2019年、2つの大きな変化があります。自社での施工を始めることと、名古屋営業所を開設することです。
まず、4月から施工部を新設し、自社職人による施工を始めました。これまで当社の仕事は営業だけで、工事を行う職人は協力会社に依頼していましたが、顧客満足度を考えると、それでは限界があるためです。自社職人なら、リフォームの施工技術だけではなく、お客さまに接する態度なども自社教育できるため、顧客満足度をより一層高めることができます。

また、8月には名古屋営業所を開設、中部地域での営業をスタートさせます。これまでも、若手社員たちが活躍できるステージを用意するため、埼玉と千葉にも営業所を設けてきました。今後も営業エリアを広げていく予定です。
現在、当社の営業スタイルは電話のみですが、今後はインターネットなどのデジタルマーケティングを使って、電話営業以外のお客さまも獲得できるようにしていきたいです。
私たちにとって、社員たちは子どものようなものなので、彼らが活躍できるステージを次々に用意してあげたいと考えています。就活生のみなさん、私たちのステージで一緒に輝きましょう。

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