【株式会社アバンサール】 既成概念に囚われない新しい介護福祉を提案する 笑顔と満足を提供し、 介護の仕事のイメージを一新したい

  • 株式会社アバンサール
  • 設立 平成24年5月
  • 事業内容 介護事業/フィットネス事業
  • 資本金 501万円
  • 売上高 2億1,400万円(2018年実績)
  • 従業員 46名(2019年9月1日時点)
  • 本社住所 兵庫県明石市魚住町中尾605-1 パティオ明石
  • 電話番号 078-939-2097
  • FAX   078-939-2098
  • URL http://www.avanzar.co.jp/
  • Mail info@avanzar.co.jp

2012年に創業した株式会社アバンサールは、明石市西部で4つの事業所を運営している。介護保険の認定段階に合わせた3つのデイサービスに加え、訪問看護ステーションを1カ所運営し、あらゆる介護段階の人への介護医療サービスを提供している。今回は、代表取締役の吉川義之社長に話をうかがった。

株式会社アバンサールは、介護福祉事業を通じて地域社会に貢献するとともに、高齢者の皆様の『身体の健康』と『心の健康』の両方を維持するお手伝いをさせていただくことで、やりたいと思うことができる自分であり続けていただきたいと考えています。高い専門性を備えたサービスを提供するアバンサールの強み、人事制度や福利厚生、さらには求める人材像などをご紹介します。

介護福祉の中でも、健康増進をテーマに事業展開

株式会社アバンサールは、介護福祉事業が中心となります。介護の仕事と聞くと、きつくて、しんどくて、人のお世話をする仕事という印象があるでしょうが、アバンサールがめざすのは、高齢者が自律し、自分でやりたいことをやってもらうこと。そのため、介護と同様に健康増進の部分にも重点を置いています。介護で人のお世話をする施設もありますが、メインは楽しく生活してもらうために、運動で健康寿命を延伸してもらう高齢者専用ジムのような施設です。
設立当初は、介護保険認定を受けた要支援1の人も要介護5の人もみんな一緒に同じ空間で同じサービスを提供していました。それが介護施設では普通なんですよ。しかしそれでは、軽度の人に合わせたサービスを提供しても、逆に重度の人に合わせたサービスを提供しても、どちらかの人が満足すれば必ずもう一方の人は満足できません。
そこで現在、要支援の方だけ、要介護の方だけ、認知症の方だけという具合に、介護段階ごとにデイサービスを提供する施設に分けています。訪問看護ステーションは、看護師や理学療法士などが高齢者のご自宅に訪問させていただき、点滴やリハビリなどの必要な処置を行うサービスを提供しています。
ほかにも、明石市と一緒に認知症カフェの運営や高齢者向けエクササイズジムの運営もしています。

経営者が博士号を持ち、国際学会でも発表

アバンサールの強みは、先述した介護段階ごとにデイサービスの提供施設を分けているところ。
そしてもうひとつの強みは、私が大学の博士号を取得していることです。現在も学術研究を行っており、国際学会や全国学会での発表も行っています。各分野の高度な専門性をスタッフのレベルアップに活用するほか、日々提供するサービスにも最新の知見を積極的に採用して、利用者にも還元しています。執行役員も修士号を取得しており、全国学会での発表も行っています。このように、日々のデイサービスでも高度なエビデンスを有した最新の運動や施術、サービスを還元する取り組みも強みのひとつです。
また、当社は地域リハビリテーション・ケア研究所を有しており、周辺の事業所スタッフ向けセミナーを開催したり、英文の学術論文を読んで議論するミーティングを開催しています。当社では最新の介護や認知症に関する情報発信を通じ、地域の介護サービスへの貢献もめざしています。

「デイサービスは恥ずかしい」のイメージを変える!

利用者がトレーニングしているシーン

高齢者のご家族や介護福祉業界で働く人ですら、デイサービス施設に対して『高齢者の保育園』というイメージを持っていたりします。なぜなら、迎えに来てくれて、ご飯を食べさせて、一日預かってくれて、お風呂も入れてくれて、さらには歌を歌ったり絵を描いたりして帰路につく……そんなイメージだからです。また、高齢者の中にも、デイサービスに行くのが恥ずかしいと考えている人が多いんですよ。
当社ではそんなイメージを打破したい。例えば「スポーツジムのような場所です」と伝えると、男性は来やすいんです。そんなちょっとした気遣いで意識や行動は変わるので、デイサービスを『気軽に運動ができる場所』というイメージにしていきたい。
その一環として送迎車にも配慮しています。施設の看板を掲げたクルマで送迎する施設が多いようですが、当社は施設の看板は付けません。近隣にデイサービスに通っていることを知られたくない高齢者の方が多いからです。しかも、看板のないクルマで迎えに行っても、皆さんきちんと来てくださる。自尊心への配慮が、健康維持のお手伝いにつながるんです。
利用者の満足度調査を実施すると、8割以上が満足という回答をしてくださっています。この仕事のやりがいは、利用者の方々からいただく「ありがとう」のひと言に尽きます。

適正な評価環境を構築し、若手にも大きなチャンス!

介護福祉分野の仕事は、国家資格ありきというイメージがあるかもしれません。しかし、当社では入社してから介護関連の資格をめざす新入社員も多いです。例えば介護福祉士の国家資格取得については、実技試験、筆記試験に加えて実務経験が必要になります。そこで当社では実務者研修への参加費用などを助成することで、社員の資格取得をサポートしています。
また2020年度からの人事制度については、所属長評価と自己評価の両方で評価されるシステムを用い、適正に評価される環境を構築しています。もちろん資格取得後は資格手当が支給されます。
介護施設には専門職のスタッフが必要ですが、マネジメント分野にはゼネラリストも必要です。専門職とマネジメント職はまったく別の能力が必要な職務だと考えるからです。現在は、介護関連の資格を持たない30歳の社員が、役職を持って有資格者たちを引っ張っています。介護業界では珍しい状況なのですが、当社は30歳代の若い幹部が多く、資格の有無に関係なく、やる気のある人を引き上げたいという想いがあり、20〜60歳代まで幅広い層のスタッフが働いています。

平均67%と高い有給休暇消化率

当社では有給休暇の取得を積極的に促進しています。例えば、年度の最初に役職上位者から順に有給休暇を5日間取得する日を決め、有給休暇の取得率向上に取り組んでいます。役職上位者から選ぶのには理由があって、所属長はスタッフのシフトを調整する立場上、自分が希望する日に休めないことが多いので、上位者から選ぶようにしています。決して偉いから先というわけではないですよ(笑)。また、有給休暇の消化率も全社員平均で67%。若い社員に限れば100%に近い消化率です。
また、育児休暇や介護休暇の取得実績もあります。子育て社員の時短勤務制度も、子どもの年齢制限はなく、所属長と相談の上、可能な限り対応します。さらに、業界的には公休日も休めないという話を聞きますが、当社では100%取得です。モチベーションアップと長く働いてもらえる環境づくりに力を入れており、こうした業界でも異例の休暇制度、福利厚生制度を実現しています。
教育制度も充実しています。セミナーや勉強会に参加する費用は、一人あたり年間2万円まで会社が負担します。これは社員が向上心を持って成長することが、現場のレベルアップや会社の成長につながるからです。

スキルよりも、人と関われる資質を重視

介護福祉系企業は、福祉系の専門学校や大学で学んで介護福祉士の国家資格を取得した新卒学生が入社するケースが一般的ですが、元気があって人と接することが好きで運動に興味がある人なら、一般大学卒業の新卒学生に入社していただきたいと考えています。資格は入社してから取得すれば大丈夫ですし、テクニックよりもコミュニケーション力や人間力といった資質を備えた人と一緒に働きたいのです。
高齢者の方々は、直接的なふれあいを大切にする世代です。もちろんAIやICTは介護福祉業界でも活用する必要がありますが、求めているのはアナログ的なコミュニケーションが好きな人ですね。実際に現在も、一般大学の第二新卒入社のスタッフが頑張ってくれています。

地域密着しつつ、予防介護分野へ

今後展開を増やしていくフィットネス事業

今後は、ほぼ寝たきりな要介護4や5の方が来られるデイサービスを強化したい。国内でも非常に数が少ないんです。当社には訪問看護ステーションがあるので、連携しながらそうしたデイサービスをつくっていきたい。
また、今は要支援や要介護の認定を受けた方向けの施設を運営していますが、今後は予防介護の視点から要支援や要介護認定前の高齢者向けフィットネス事業を展開していきたいです。こちらは事業化に必要なスキルを備えたスタッフもいるので、実現の可能性は高いと考えています。
また、明石市の地域介護の底上げを図るべく、セミナー事業も積極的に展開していきたいですね。
前述のような取り組みをまずは明石市西部に密着して推進していきます。明石市西部で作り上げたモデルを、ほかのエリアに展開していきます。

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