新人教育は社内の人脈をうまく利用する

新人教育の担当になると、多くの時間を新人のために割く必要があります。自分の業務を行いながら新人に教える時間を確保する必要があるので、時間の確保が課題です。会社によっては新人を残業させることができないので、勤務時間中は新人教育の時間にあて、自分の本業は残業時間に行うという人もいるほどです。

今回はそんな新人教育の問題を解決するソリューションを「オトナ相手の教え方」からお伝えします。

新人教育の問題点

新人教育の問題は大きく二つあります。1つ目は教える側の時間の確保です。自分の仕事をこなしながら行うので、指導の時間を捻出する必要があります。

指導する時間がきちんと取れないために、教える側が自ら新人の仕事を請け負っている場合もあるのです。この場合、教育担当者の仕事が増えてしまうだけではありません。教育担当者が新人の仕事をしてしまっては、新人は一向に成長しません。

つまり、新人を教育する時間がないということは、新人がいつまでたっても独り立ちしないだけでなく、自分を苦しめ続けることになってしまうので、いち早くこの問題を解決する必要があります。

もう一点の問題としては教える内容が複雑化・専門化しているという問題が挙げられます。

教科書のような教材があって、教える内容が決まっていればいいのですが、オトナ相手の教え方に教科書のような教材はありません。変化する時代に合わせて、その問題にあった答えを用意する必要があるのです。

新人教育の問題を解決するには?

これらの問題に対し、一人で解決するのには限界があります。オトナ相手に教える時には、周りを巻き込むという方法が有効です。周りの人を巻き込み、新人を教育していくのです。その際に役立つのが、「人脈マップ」です。

人脈マップとは、自分の周囲にどんな人がいて、その人たちに新人指導をお願いできるとしたらどんなことを手伝ってもらえそうかを整理したマップのことです。人脈マップには、新人指導に関わてもらえそうな人の名前と強み・どんなことに詳しいか等を書き出していきます。

新人に人脈マップを渡すことによって、この専門分野のことはどの人に訊いたらいいのかという道しるべになります。教育担当者が忙しくて相手にできないときも、代わりに人脈マップに載っている同僚や上司が助けてくれるでしょう。

作るのは簡単ではありませんが、一度作れば社内でも共有できる「人脈マップ」。ぜひ作成してみてください。

最後に

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