【株式会社クラスコ 】アイデアと実行力で課題に挑み、 ひとと暮らしを楽しい未来へ導いていく

  • 設立 1963(昭和38)年12月
  • 事業内容 不動産の売買・賃貸借・修理及び仲介、コンテナ・保証、賃貸物件借上、建売住宅の建築・販売及び宅地の造成販売、貸ビル・貸マンション・貸家及び貸アパートの経営、家具の販売、地域コミュニティの形成、ビル総合管理の事業、店舗プロデュース・デザイン制作、不動産資産活用コンサルティング、アプリケーション開発、損害保険代理業、各種宿泊施設の企画・運営・経営、ガス販売・メンテナンス、不動産・リフォーム会社向け経営・業務改善サービスの開発・提供、経営改善コンサルティング、テクノロジー開発、フランチャイズ、企業ブランディング、マーケティング、上記以外に付帯関連する一切の業務
  • 資本金 1億6,710万円
  • 従業員 190名 ※2020(令和2年)5月20日現在
  • 本社住所 石川県金沢市西念4丁目24-21
  • 電話番号 076-222-1111
  • URL https://www.crasco.jp

2018年、経済産業省はデザインを活用した経営手法による産業の発展を目指し「デザイン経営宣言」を行った。それに先駆けいち早く石川で「デザイン」の持つ力に着目し、成長している企業がある。株式会社クラスコは不動産賃貸業を中心に、店舗設計デザイン・FC事業部など、グループ企業8社と様々な事業を展開している。デザイン経営を体現するかのような、鳥の声が響きわたり観葉植物とアロマの香りに癒されるオフィスで、クラスコグループ代表の小村典弘氏に話を聞いた。

自分たちに必要なものを自分たちで作り、お客さまと社会に還元する会社

自分たちに必要なものを自分たちで作り、使って良かったものをお客さまへ提供する。そこから私たちの会社はスタートしました。リノベーションが必要とあればデザイン会社を立ち上げ、不動産オーナーさま向けの投資分析ソフトの開発に踏み切り、可変式の造作家具を作り、プロパンガスを販売する。お客さまのご要望に応えるうちにグループは8社となり、テクノロジーで不動産・リフォーム会社を支援するサービス「TATSUJIN」は、約3700店舗でご利用いただけるようになりました(2020年3月現在)。私たちはお客さまから寄せられる様々な課題を、テクノロジーとデザインの力で解決しています。
当社の扱う商品には、私たちが培った働き方改善の手法や、生産性をあげるための会社経営スキルも含まれます。会員制Webサイト「ワークサプリ」では、自分たちが取り組み成果を挙げている働き方改革の内容を公開しています。このサイトを立ち上げたのには、理由があります。数年前から人口減少や景気の後退に苦しむ全国の同業者が、年間300名ほど当社に来られるようになりました。ところが会社見学はしたものの、仕事の仕組みを導入するまでに至らないという話を耳にすることが多かったのです。それならばWeb上で仕組みを全て公開した方が、ご利用しやすいのではと考えてサイトを構築しました。不動産業界全体に、私たちの編み出した仕事のノウハウをオープンにする。良いものは独り占めせずに皆でシェアする姿勢が、他の会社にはないクラスコらしさといえるでしょうか。同じ不動産業にたずさわる仲間と共に、私たちは業界全体を良くしていきたいと考えています。

働き方改革が実現する、社員一人ひとりのもっと楽しい人生

スタンディングデスクの配置や自然環境音を流すなど、働きやすいオフィス環境を実現

2014年、社長に就任して以来、全社で仕事の仕組みを見直し、働き方改革に取り組んでいます。以前の仕事のやり方は、「担当者が休むとわからない」人頼みで、その人が欠けると仕事がまわらないため、お客さまにご迷惑をかけるなどのマイナス面が目立ちました。
当社には、働き方の仕組みが存在しなかったのです。そこで経験者のノウハウをWebマニュアルやアプリに落とし込んで見える化し、eラーニングで教育プログラム化することによって「誰でも学べる・できる」仕組みを作りました。
自社で開発したITツールを使い業務フローの見直しなどを行った結果、今では全体の残業時間は46%削減されています。社員はより創造性の高い仕事に集中できるようになり、従業員1人当たりの労働生産性も、3年間で2・5倍となりました。年間休日も26日増え、いずれは年間休日を120日までもっていきたいと社内で話し合っています。これらの取り組みが認められ、2019年には中小企業庁の「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定されました。
働く環境についても、自然の音をBGMに流して社内に観葉植物を設置するなど、リラックスできる空間作りを心がけています。社員の健康増進のために、立ったまま仕事のできるスタンディングデスクも導入しました。
社員には仕事だけではなく、一人ひとりの人生を楽しんでもらいたい。そのためにも、健康に良い職場環境を整えて休みを増やせるように、日々業務改善に取り組んでいます。

社員同士で成功を共有して、お互いに成長できる仕組み作り

社員の間にも、自分たちで業務を改善しようとする雰囲気があります。当社では1年間で行った業務改善について発表する「クラデミーアワード」を年に1回開催しているのですが、2019年度は430件の改善案が社員から集まりました。小さな無駄を省くだけでも、年間でみると何十時間もの時間のロスをなくしてコスト削減につながります。改善を重ねる過程で会社のレベルは年々上がり、改善案を採用された社員のモチベーションもアップして、嬉しい相乗効果が生まれています。
発表といえばもうひとつ、年に1回新サービスや事業のアイデアを競う大会、「クラスコンペ」を開催しています。こちらは採用されると事業化するための資金も準備してあり、産学連携で学生さんも一緒に行っています。
大勢が見つめるなか壇上でプレゼンをする経験は、社員の成長を促します。自分たちが発信する側になる体験から、主体性も育まれるでしょう。若手社員には特に、「クラスコンペ」や「クラデミーアワード」に挑戦してもらいたいですね。
私個人としては普段仕事をするときに、全部社員に指示をするのではなくて考えてもらう余地を残しています。ここまでは結果として求めるけれど、あとはそちらで考えてみてくれと個人に任せてしまう。そうすることで社員が考えて上手くいった部分については、本人の成功体験になりますから。成功体験をいかに積んでもらうかが人としての成長にも影響すると思うので、日頃から社員の自主性を損なわない接し方をするように気を付けていますね。

世界中に「人生、楽しい人」を増やしたい

毎年、会社員が参加する「クラデミーアワード」。
映画館を貸し切って行うときも

自分がどういう人生を過ごしたいかを考えると、やはり一度きりの人生を楽しみたいという想いがあります。社員全体でどのような会社を作りたいかを話し合ったときに挙がったキーワードが「楽しい」だったのもあり、「『人生、楽しい人』を増やす」を会社のミッションに掲げました。楽しい人を増やすために、色々な問題点をテクノロジーの力やデザインの力で解決していく。それが私たちのビジョンです。
最近の例では、忙しい方や遠方の方でも、より便利で簡単にお部屋を探せるように、スマホやPCでお部屋を内見できる、「イツデモ内見」サービスを開始しました。VR(バーチャルリアリティ=仮想現実)を使用した室内画面を進んでいくうちに、見ている人が新しい暮らしをイメージできるソフトです。こういったお客さまに楽しんでいただけるサービスを提供して、喜んでいるお客さまを見て私たちも楽しくなれる、そんな仕組みを循環させたいですね。
人生において一番長いのは、仕事をしている時間です。その仕事が楽しくないと、可哀そうだなあと。仕事の結果は、自分主体であるか受け身であるかでは、全く違ってきます。
社員には仕事を自分ごとにして面白さを感じてほしい。みずから主体的に仕事に取り組み、楽しんでいく社員が増えていくことを願っています。

暮らしを研究して、お客さまの人生の質を向上させる

商品開発から事業の発展まで、これまで私たちはデザインの持つ力を活用して歩んできました。今はデザインが自分たちの身体にどういう影響を与えるかを、数値化していく取り組みを始めています。
一例をあげると、身体にいくつもセンサーを取り付けて、色が人体に与える影響を計測する実験がそれに当たります。身体に緊張を及ぼす黒色の壁紙の前に立つと、そこで人はストレスを感じるのか。逆に癒し効果のある緑色の壁紙の前では、本当にリラックスできるのか。感性に頼るのではなくデータを検証することで、具体的な側面からデザインのもたらす人の暮らしへの効用を研究しようと、現在プロジェクトが進行中です。
日本で暮らしを研究している企業は他にあまり聞きません。けれども私たちは、デザインを通して、より良いライフスタイルの提供をしていきたい。それはデザインがカッコいいだけでは、自己満足に過ぎないのではないかと疑問を感じたことにも関係しているかもしれません。近い将来にはお客さまへ、「〇〇効果があるので、こんなデザインにしています」と、客観的な数値の裏付けをもって商品の良さを言えるようになりたいですね。
暮らしを楽しくするサービスを形にしてお客さまへ届けるためには、テクノロジーの力を使って、デザインのその先までをも見据えていく必要があると思います。
現代は、かつてないスピードで物事が変化する時代です。お客さまにより良い顧客体験、UX(ユーザーエクスペリエンス)を提供しないと、企業が生き残れない時代でもあります。お客さまとしっかりと向き合い信頼関係を作っていくために、私たちはこれからも、進化し続けます。

社員インタビュー  アイデア実行室 和田 啓太郎さん
スタンディングデスクで生産性がアップ。マーケティングを極めていく

現在入社3年目(※2020年4月時点)で、昨年10月新設のアイデア実行室マーケティングチームに所属しています。主な仕事内容は、クラスコが提供しているサービスを必要とする方へ、情報を届けられる・アクセスできるようにすることです。検索からアクセスに繋がるようなWebサイトのSEO対策や、ランディングページの作成・顧客情報の獲得、メルマガ・DM配信からの反響獲得を業務としております。
仕事環境については、働く人に優しい会社だと思います。特にスタンディングデスクが便利で、私の場合は1日の3分の1を立って仕事をしています。昼食後や煮詰まった時には机を上げることで、集中力が途切れる時間を最小限にできるのがいいですね。当社がこれからもっと成長していくためには、マーケティングチームの成長が不可欠です。まだ立ち上がったばかりですが、メルマガ・DMを配信する中で、徐々に成果が表れています。マーケティングは今後の社会で必要なスキルなので、自分自身のスキルを極め、会社の成長につなげていきたいです。

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