【山九重機工株式会社】プラント設備の建設から重量物運搬まで建設・保全輸送をトータルサポート

  • 設立    1967年4月
  • 事業内容  建設業、重量物運搬業、一般貨物自動車運送事業・貨物運送取扱事業、諸機械の据付・解体・荷造り梱包・沿岸荷役、建設物設計・工事監理・労働者派遣事業
  • 資本金   9千万円
  • 従業員   127名
  • 本社住所  神奈川県川崎市川崎区塩浜4-13-1
  • 電話番号  044-280-1039
  • URL    https://www.sankyujk.co.jp/

重機工・輸送分野で日本トップレベルの山九株式会社のグループ会社として、創業百年を超える歴史を持つ山九重機工株式会社。従業員約130名ながら、3万1千人以上在籍するグループ会社のなかで唯一の黄綬褒章受章者を2名も輩出するなど、業界屈指の高度な技術力を持つ専門家集団として注目されている。働き方改革やAI化の推進により、近年は文系の学生にも採用の門戸を広げているという同社の黒田二朗代表取締役社長と、採用に関わる管理部・総務グループの三谷仁宏氏に、同社の魅力について話を聞いた。

重量物輸送から機器据付、メンテナンスまでの
一貫作業をメインに日本一の技能で高度なサービスを
提供する技術・技能集団

黒田二郎代表取締役社長

近年、「人生100年時代」という言葉をよく耳にします。日本では確かに平均寿命は延びていますが、「超高齢社会」と言われるように、労働者人口は年々減少を続けています。そして、その減少分をカバーする勢いで、近年はどの業界もAI化に力を入れるようになっています。
AI導入による生産性向上は歓迎すべき側面ですが、こうした流れによって、今後数十年でいくつかの職業はAIが代行するようになるだろうと危惧されてもいます。

そんななか、当社が提供している高度な技術力は、機械がとって代わることができない領域です。当社に在籍している日本トップレベルの職人の技術力は、今後どんなにAIが進展しても、決して需要がなくなることはありません。

靖国神社の鳥居運搬を任された実績

創業当時の貴重な写真(右下)

当社は「湯浅組」という、土木・運搬を行う会社として、明治25(1892)年に創業しました。靖国神社の鳥居の一部を運ぶなど、重要な仕事も受注していたそうです。その後、昭和42(1967)年に山九運輸機工(現在の山九株式会社)の資本参加を受け、「株式会社湯浅組」となり、さらに親会社の名前をもらって昭和54(1979)年に「山九重機工株式会社」と社名変更をしました。現在は石油、石油化学、硝子、電力など各種業界において、全国規模でプラント機器の輸送や据付、メンテナンスの計画、設計から施工まで、トータルでの作業を提供しています。

昭和54(1979)年には、社名変更と同時に職人の技能承継のために事業所内職業訓練学校を設立し、とび・仕上げ科を設置しました。これは東京都の職業訓練校として認定され、現在も自社内の技能教育はもちろん、業界全体の質の向上と人材育成に寄与しています。

充実した研修と教育カリキュラム

当社はおかげさまで、業界内でも高い技能レベルの職人集団と認められています。当社では「人間尊重を基盤とし、常に技術と技能の向上に努めて客先にとって貴重な存在としての企業基盤を築き、社業発展を通じて従業員の福祉向上と、社会の発展に貢献する」を経営理念に掲げていますが、いい仕事をするためにはいい職人が必要です。働く従業員を大切にし、技術の研鑽に常に取り組むことで従業員の資質が向上すれば、お客様の満足度もあがり、それがやがて会社の成長につながっていくと考え、人材育成と教育に力を入れています。

新人には知識ゼロからでも必要な知識や技能が確実に身につく研修カリキュラムを用意しています。近年は、専門知識を身につけた理系の学生だけでなく、文系にも採用枠を広げていますが、半年間の「座学」研修と、さらに半年間の現場研修により、未経験者でも早い段階で、ひとりで現場に出られるように成長できます。最初の半年間は、親会社の山九グループ全社による研修となりますので、全国のグループ会社にいる同期とのつながりができることも大きな魅力です。

日本のインフラを陰で支える

私たちは、石油・石化、鉄鋼、硝子、電力、上下水処理場、焼却場等の環境関連機器、その他産業機械など、各種プラント機器の輸送や据付、メンテナンスの各分野において、計画・設計から施工まで幅広く行っています。従業員数がそれほど多くない中小企業ですから、一人ひとりが担当する業務の幅は決して狭くはありません。業務によってはチームの一員として仲間と協力することだけでなく、リーダーとしてチームを引っ張ることも求められますので、リーダーシップと協調性のバランスがとれている人は大歓迎です。

また、業界内でも率先して世界から新型機材や新工法の導入を行っていますので、新型機材の操作を学ぶため、海外のメーカーへ勉強に行くこともありますし、逆に当社の高い技術力が評価されて、海外での工事にスーパーバイザーとして参加する機会もあります。
与えられた仕事に対してやる気を持って取り組めるかどうかはもちろんですが、専門性を深めていくための勉強も欠かせません。当社では、資格取得のためにかかった費用負担や、資格取得後の資格手当金など、モチベーション向上のためのさまざまな取り組みも行っていますので、入社したら皆さんにはぜひ積極的に新しいことにチャレンジしてほしいと思います。

当社が行っている仕事は、高いところや危険な場所もあり、職場環境としては「3K」と呼ばれる部類に属するケースも多々あります。ですが、日常で電気が当たり前に使えるのも、ガソリンスタンドに行けば給油ができるのも、集積所に出したゴミが燃やせているのも、すべて当社が行っている仕事が関わっています。皆さんには、どこにもできない技術力と最先端の機械で、日本のインフラを支えているという高い自負を持って、仕事に取り組んでもらいたいと思っています。

一人ひとりの努力をしっかりとサポート

管理部 総務グループ
グループマネージャーの三谷仁宏氏

当社の最大の強みは、会社の規模感です。社長の目の届く範囲内の人数だからこそ、早い段階から大きな案件や現場監督が経験できます。専門職のスタッフをまとめる役職への昇級や、機材やお金の管理ができるようになるまでの時間も大手より早く、若いうちから大きな現場での仕事が経験できます。また、中小企業ならではのアットホームな雰囲気で、上司や先輩との距離が近いのもメリットのひとつです。当社では従業員約130名のうち、約40名が現場監督、約60名が現場で実際に作業する専門職です。会社の規模は大きくありませんが、その分家族的で、社員一人ひとりの努力をしっかりとサポートし評価できるような体制も整えています。

女性社員も在籍しています。当社は山九株式会社のグループ会社ですから、たとえば家庭の事情などによる他県への移動などに直面した場合、グループ内のほかの会社に出向や転籍というスタイルをとって仕事を続けることも可能です。産休・育休を経て復帰した女性社員が、自宅近所に事務所のある会社へ出向しているケースもあります。

当社で働く人材に求めるのは、「縁の下の力持ち」の仕事ができる人です。陸上競技で言えば、100メートル走の金メダリストよりも、リレーや駅伝のメンバーを求めています。「自分だけ頑張ればいい」ではなく、みんなで力を合わせて課題を解決し、ゴールに向かって進める人。そして小さなことでも向学心と興味を持ち、目の前の仕事に邁進できる人。そんな皆さんとともに、日本を支える大きな仕事をしていけることを期待しています。

活躍する社員
大学の専門知識が活かせる仕事
五十嵐博俊さん(入社6年目)/機工部 京浜グループ

自動車業界での就職を希望して大学で機械工学を学んだのですが、たまたま大学のOBが当社の採用担当をしていて、「機械科の学生に来てほしい」とキャリア課に話があったので、説明会に参加しました。大学の専門知識が活かせることや、自宅からの近さ、人材教育の充実で入社を決めました。

今担当しているのは現場監督で、つい先日までは、発電施設で発電機の更新工事の施工管理を行っていました。大手企業ではあり得ないことですが、当社はじっくり新人研修を行ったあと、2年目からでも先輩のフォローで現場を任せてもらえるので、早くから経験を積み重ねることができます。ある現場で工程がつまっていた時に、自分なりに工夫して工期短縮ができた時は、お客様からも大変喜ばれ、自分自身の大きな自信にもつながりました。

入社したての頃はわからないことだらけで、毎日ベテラン作業員や先輩に聞いてばかりでしたが、ここ最近は自己解決能力がついてきたのか、課題に直面した時も、自分自身で判断できることも多くなってきたと成長を感じています。
資格取得に関してもそうですが、「やりたい」と手を挙げたことに対しては、極力やらせてくれる会社です。新しいことにもどんどんチャレンジできますので、向上心・向学心があれば、専門知識はなくても大丈夫です。
職人さんとのやりとりは慣れるまで少し大変ですが、あまり萎縮せずに言われたことは素直に聞ける人なら、すぐに馴染めると思います。

私の場合、最初に希望していた業界とは別の業界に入ったことで、逆に新鮮で充実した毎日が過ごせています。学生のみなさんも、自分の「思い込み」を外して、自分が学んだ知識が活かせる職場を探してみると、きっと新しい出会いが見つかると思います。後悔しないよう、全力で就職活動してください。

活躍する社員
夢の実現で社会にも貢献
西原啓二さん(入社4年目)/機工部 京葉グループ

大学で化学を学び、将来はプラント設計に関わる仕事がしたいと漠然と考えていました。業界研究で当社を知り、これだけの規模で大きな仕事を次々と受注しているところに魅力を感じ、入社を決めました。

実際に働いてみて感じたのは、当社の専門職スタッフの技術力の高さです。業界内でも「山九重機工さんは腕がいい」と評判で、当社の名前だけで高い信頼性ができているのを日々実感しています。これぞ、歴史と伝統を持つ当社の最大の強みだと思います。
入社以来、念願だったプラント作業に関わらせてもらっていますが、身近で使っているガソリンや石油をつくるプラントのメンテナンスや工事に関わることで、日本のインフラを支え、社会貢献ができているという自負が生まれてきました。

最近は現場監督を任されることも多く、任された工事が無事故無災害で終えられた時は、さらに大きな達成感が得られます。
また、人と話すのがあまり得意ではなかったのですが、職人さんたちとのやりとりのなかで、対人関係のコミュニケーション能力も高まったと感じています。
残業や早出もありますが、その分手当はしっかりつけてもらえます。資格報酬ももらえるので、頑張れば頑張っただけ成果が見える会社です。専門知識を活かして社会貢献もしたいという学生さんは、ぜひ一緒に働きましょう。

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