【ミキハウス】子どもの安心、安全を守る製品づくりを

子どもたちに本物の輝きを

ミキハウスは今年、創業50周年を迎えました。1971年の創業以来、当社のものづくりの原点は「子どものことを第一に考えたものづくり」です。

私たちは創業者である木村皓一(こういち)の「子どものときにこそ、たくさんの世界と出会い、本物の感動を経験してほしい」「きらきらとした目でまっすぐ未来を見つめ、力強くしなやかに歩んでほしい」という思いのもと、子どもたちの健やかで豊かに育てる製品づくりを続けてきました。

この姿勢は、これからも変わることはありません。デザイン、素材選び、生地づくりをはじめとしたすべての過程において、何よりもまず子どもたちの安心・安全・着心地を大切にした製品づくりを心がけていきます。

創業当初の製品は、2才から5才ぐらいの「よちよち歩き」という意味のトドラーがメインでしたが、現在はミキハウスのクオリティを好まれるお客様の期待に応えてサイズアップしたアイテムも追加しています。さらに、新生児用製品にも参入し、産婦人科との取り組みも広げてきました。

創業14年目にはフランスに現地法人を立ち上げ、現在は海外店舗数が100店舗を超えるまでに成長しました。特に、シューズや海島綿の肌着など、MADE IN JAPANで、素材や機能にこだわった丁寧なものづくりが世界のお客様から指示されています。

1976年、木村皓一のリクルートセミナーの様子
1982年、ミキハウスのバッグロゴトレーナー

「笑顔プロジェクト」SDGsサイトオープン

ミキハウスが50年間お客様から愛され続けてきたのは、一貫したものづくりにあります。その中で当社は、社会の動向に配慮しながら信頼を得るために、素材の調達から製品の製造までサプライチェーンにおける人権、労働環境、安全衛生や環境などの課題解決にもいち早く取り組んできました。

「本物」にこだわって製品を作る当社にとって、子どもの成長過程や季節感に合った高品質を維持するのは当然ですが、最近では子どもの未来を考え、地球環境や人権への配慮もクオリティの重要な要素となっています。

これまでにも企業の社会的責任として情報発信はしていましたが、メインは株主や取引先に向けた情報で、お客様や就職活動中の学生に向けた発信はしていませんでした。そこで、すべてのステークホルダーに届く情報発信として、2021年3月に、「笑顔プロジェクト」と名付けたSDGsサイトをオープンしました。

このサイトを作るにあたり、私たちは「ミキハウスらしさ」を考え、子どもも見て分かり、親子で一緒に参加できるような設計を目指しました。さらにゲーム要素を盛り込み、楽しみながら毎日アクセスできることも意識しています。

自分の行動が世界につながっていることを実感し、みなさんの笑顔の一つひとつが世界を変える取り組みにつながることが体感できる場にするのが目標です。具体的には、子ども向けにわかりやすい言葉で、ひらがなを使うことで子どもに対してもバリアフリーなサイトにしています。

次に、サイト内に「笑顔メーター」を設置し、ボタンをクリックすると「1笑顔」がたまるようにし、4000笑顔メーターごとにサイト上で世界旅行を一緒に楽しめるような設計にしています。さらに笑顔メーターのカウントが一定数に達するごとに、「母乳バンク」や「風疹ゼロプロジェクト」「国境なき医師団」への活動協力につなげています。

ほかにも育児活動の中で、「良いものを長く使う大切さ」をキーワードに、ミキハウスの製品がサステナブルな社会に貢献するようにサイトを進化させていきたいと考えています。

若手社員を中心とした「SDGs推進委員会」

笑顔プロジェクトは当社の「子どもと家族の未来を笑顔いっぱいに」という企業理念のもと、次の50年も子どもとその家族が笑顔でいられる、持続可能で豊かな社会を目指す取り組みでもあります。未来を作っていく子どもたちに、「自分自身も周りも笑顔にすることが、今自分たちのいる世界や、未来もずっと笑顔であり続けるための起点になる」ことをミキハウスのSDGsサイトを通して少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

こうしたプロジェクトを推進していくために、2021年10月にはSDGs推進委員会を立ち上げました。若手を中心に各部署からメンバーを集め、現在は20名で活動しています。月に1回程度集まり、それぞれの部署が持っている課題を洗い出し、会社として今やれること、半年後、2〜3年後にやれることを話し合うような流れを見据えています。

例えば、ある会議では「母親が笑顔で幸せを感じながら働く姿を見せることが、子どもに『働きがいと経済成長』を実感させる機会になる」というアイデアが出てきました。子どもたちに笑顔を届けることを使命とする当社にとって、この推進委員会から未来への大事な指針が生まれることでしょう。

子どもたちに夢の大切さを伝える会社として

当社はオリンピック選手をはじめ、アスリートの支援にも力を入れています。きっかけは創業間もない頃、車椅子バスケット競技支援のために車椅子を寄付したことでした。夢のために頑張る選手や、その家族をサポートすることで感動を共有し、夢を追うすばらしさを子どもたちに伝えていきます。

ほかにも、社員の本気の夢も応援しています。例えば、自転車で世界一周を達成するという夢を持っていた坂本達は、異例の4年3ヵ月の有給休暇を取得し、見事にその夢を達成しました。また、子どもの個性を尊重し、自発的な決定をさせ、体験学習を進める、「きのくに子どもの村学園」を設立から当社は支援していますが、その活動に共感した社員の鈴木慶太さんはそこで教員になる希望をかなえ、現在は校長として活躍しています。

和歌山県にある「きのくに子どもの村学園」の様子

一見すると本業と関係のないように思えることでも、「夢に向かって本気で頑張る社員を応援することが、子どもたちの未来に希望を与える」という社長の信念のもと、これまでも全力でバックアップしてきました。

「自転車で世界一周」という夢を実現させた坂本は、旅の途中で命を助けてもらった人たちに恩返しをするために、2年がかりでアフリカに井戸を掘り、その体験を書籍化しました。その書籍は高校英語の教科書に採用され、『夢 その先に見えるもの』というDVDは文部科学省選定作品に、また今年から中学3年生の国語の教科書にも採用されました。ほかにも、全国の小中学校での講演活動など、「子どもたちに夢を届ける企業・ミキハウス」の伝道師として活躍しています。

ミキハウスの社風について、「社長だけでなく、社員みんながそれぞれの夢を応援してくれる会社」と坂本は言います。それぞれのフィールドで社員が自ら耀くことで、次世代の子どもたちに夢と笑顔を届ける。それがミキハウスの願いです。

社長室部長 坂本達さんインタビュー

私はミキハウスで「自転車で世界一周する」という夢を応援してもらう機会に恵まれました。入社以来ずっと企画書を提出し続け、最初はまったく相手にされませんでした。そこから週末は図書館で情報を集め、貯金や語学の勉強など地道に準備を進めていました。

そのときは会社を辞めて旅に出るつもりで、自転車やカメラ、浄水器、ウエアなどを提供してくださる企業に飛び込みで協賛をお願いしていました。1社でもよい返事がもらえたらと日々奔走した結果、最終的に20社以上からサポートをいただき、「夢の力」を実感しました。夢が見ず知らずの人たちの間に広がっていったことは、鳥肌が立つほど嬉しかったです。社長も私の協賛リストを見て本気度をわかってくれたのだと思います。本気でチャレンジすることで状況が変わるんだと痛感しました。

私は、「子供や社会のために何ができるか」という思いから活動しています。ミキハウスの一員として世界一周をし、さらに10年以上経っても今のような活動が続けらえるのは、ひとえに私の活動を認め、応援してくれる仲間のおかげです。出荷が多くなる繁忙期には、社員が部署と関係なく出荷業務に駆け付けますが、そういった「人を応援し、支え合う」使命感が、ミキハウスの文化につながっています。

講演先の児童や生徒たちからは、「夢なんかどうせかなわない、夢なんて無駄だと思っていたけれど、もう1回、夢にチャレンジしてみます」という感想を多くいただきます。夢は人を動かし、夢を持つとその人の周りも変わってきます。

世界一周をする前は「夢はかなえるもの」でしたが、今では「夢はかなっていくもの」だと思っています。帰国後のギニアの井戸や診療所、ブータンの幼稚園、そして進行中の「坂本家世界6大陸大冒険」も、たくさんの人たちの応援から実現したものです。自分の力には限界があるからこそ、夢を共有し、その夢を応援し合うことが必要ではないでしょうか。そのためにも、日頃のあいさつや感謝の気持ちを伝えるだけでなく、企画や準備など、自分にできることを見極めて実行する本気さも大切です。どんな夢でも、多くの人に応援してもらえればかなえられる、それが私のスタンスです。

本社にて「坂本家世界6大陸大冒険」出発時の様子
セネガルの小さな村で出会った子どもたち

ミキハウスはこんな会社!

SDGsを管轄している3名の方々にお話をうかがいました

商品企画部 ワンさん

「選ばれる商品を作る!」

お客様に最後まで長く愛用してもらえるような製品企画をするのが、私たち企画室の使命だと思っています。 サステナブル素材を使用したり、お客様のニーズに基づいて、お気に入りになってもらえる服をデザインし、人と環境にやさしい、未来につながるものづくりを目指します。

みんながいきいきと働く会社に!

自分はどうなりたいのか、というキャリアプランを社員全員が持ち、それに向けて仕事を楽しみ、学んでほしいと思います。そのためにも、幅広く、主体的に取り組める教育研修プログラムの展開が私たちに求められています。一人ひとりに寄り添い、1to1で丁寧に伴走できる人事チームを目指していきます。

教育研修部 森さん

GLOBAL BUSINESS DIVISION
シワポーンさん

ミキハウスを世界に広める!

グローバルに仕事をするためには、まずはSDGsを深く理解することが欠かせません。SDGsを理解した上で、自ら発信しながら海外パートナーと共にプロジェクトを実行し、ミキハウスを世界に広めていきます。

三起商行株式会社
取材日:2021年10月25日
代表取締役社長:木村皓一
創業:1971年4月(昭和46年)
設立:1978年9月(昭和53年)
事業内容:子供服および子どもを取りまくファミリー関連商品の企画・製造・販売、および出版・教育・子育て支援などの文化事業

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