【株式会社カインズ】日常生活の豊かさを提案する製造小売業のチェーンストア

  • 設立    平成元年3月
  • 事業内容  ホームセンターチェーンの経営
  • 資本金   32億6000万円
  • 従業員   22600名(正社員・契約社員・専任社員・パート・アルバイト含む)※2018年2月末現在
  • 本社住所  埼玉県本庄市早稲田の杜一丁目2番1号
  • 電話番号  0495-25-1000
  • URL    https://www.cainz.co.jp/

ホームセンターのリーディングカンパニーとして常に業界をリードしてきた株式会社カインズ。徹底したお客様目線で、日常生活を豊かにする商品を次々と生み出している。社名の由来にもなっている「カインドネス」精神はどう受け継がれてきたのか。人事部のトップ・松崎充氏と採用担当のお二人に話を聞いた。

日常生活の豊かさを提案する 製造小売業のチェーンストア

当社はチェーンストア経営を通し、商品企画・製造・仕入れ・物流・品質管理・販売までを全て自社で行うSPA(製造小売業)です。「くらしに、ららら。」というブランドメッセージを掲げていますが、この言葉には、日常の中に思わず「ららら」と口ずさんでしまうような、喜びや便利さを提供していきたいという想いがこめられています。

当社の社名、カインズ(CAINZ)の由来は「Kindness(親切)」という言葉です。「KIND」の「D」をアルファベットの最後の文字である「Z」に置き換えたのは、「Kindな精神を永遠に持ち続けよう」という意思統一の表れです。
お客様へはもちろんのこと、共に働くメンバー全員に対しても、いつも親切心を持って接する。そうやってお互いを思いやる気持ちが、強固な一体感を生み、「『ららら』な日常」を生み出す商品へとつながっているのです。

私たちの出発点は「暮らし」です。平成元年3月に創業して以来、カインズは「For the Customers」を経営理念に、「より良いものをより安く」を追求してきました。お客様一人ひとりの自分らしい暮らしをサポートするため、さまざまな商品を生み出しています。
近年は、ホームセンターの経営を主軸としながら、小売業やホームセンターの枠にとらわれない挑戦も続けています。他社に先駆けた海外調達、PB(プライベートブランド)の開発、そしてSPA化など、これまでに数多くのチャレンジを続けてきました。

私たちが作っているのは、決してロケットやお城など、華やかで非日常的なものではありません。私たちが行っているのは、「カインドネス」をベースに、DIYを軸としてお客様の毎日の暮らしに楽しさや便利さ、そして喜びを届ける商品や体験、時間のご提供です。
それはただ、お客様の暮らしをほんの少し豊かにするお手伝いに過ぎないかもしれません。でも私たちは、「こんなのがあったらいいな」「もっとこうだったらいいのに」と思えるような日常生活のあらゆる部分でより豊かな暮らしを提案し続けることで、日本の、ひいては世界の暮らしをより豊かに変えていけると信じています。

カインズ一番の財産は「人」

人事部で採用を担当する若手メンバー
(左)リクルーターの奥泉絢女さん (右)マネージャーの中井響士さん

カインズでは今、フルタイム3600人(うち正社員2600人)と19000人のアルバイト・パート、合計22600人規模の従業員が働いています。同じカインズで働く者同士が同じ熱意とビジョンを持って仕事に取り組めるように、雇用形態の違いに関わらず、全員を「メンバー」と呼んでいます。

当社では人材こそが会社の財産だと考えています。当社は採用時に集団面接を行っておりませんが、それは一人ひとりにしっかりと光をあて、対応していきたいからです。効率化を考えると、一次面接をグループ面接やテレビ面接にするという方法もありますが、「人にカインド」という当社の軸と異なるため、今後どんなに規模が大きくなったとしても、このやり方は変わらないのではないかと思います。当社の採用面接では「初めて緊張せずに自分の意見を話せた」と笑顔で話す方がいます。また、「入社の決め手は担当リクルーターや面接官の人柄だった」という方が多いのも、当社の特徴のひとつだと思っています。

「カインドネス」な人材育成

入社後は、新卒・中途採用にかかわらず、まず店舗に配属されます。店舗でお客様の生の声を聞くことは全てのベースになるので、たとえどんな役職の方が転職で入社しても、必ず一度は店舗勤務を経験していただきます。
カインズは長期的視点でキャリアアップできるような人材教育プログラムを設けていますが、その中のひとつに「ジョブ・ローテーション・システム」があります。カインズは全国に店舗がありますので、「他店舗への異動」を想像される方が多いのですが、そうではありません。店舗で販売していた人が仕入れや物流担当になったり、本社で後進の育成にあたったりするなど、200以上の店舗と約120の職種の中でジョブ・ローテーション(配転教育)を行い、常に変化と挑戦を繰り返しながら、幅広い経験を積んでいただきます。これにより、社会人としてはもちろん、人間としてより成長できることをめざしています。

もちろん、働き方も「カインドネス」に根付いています。
当社では、全国規模での転勤が可能な「ナショナル社員」と、拠点地から90分圏内に勤務する「エリア社員」の2つの枠を設けていましたが、「エリア社員」は「ナショナル社員」に比べてキャリアを閉ざされる印象があり、選択を躊躇する人が多くいました。
メンバーの平均年齢が比較的若い当社では、これから結婚や出産を控えた女性も多く在籍しています。かつては転勤への不安を理由に退職してしまう方もいましたが、「メンバーのライフステージの変化に対応することがカインドネスのひとつ」と考え社内制度を見直し、「ナショナル社員」と「エリア社員」との間に拠点地が属するブロック内でのみ転勤可能な「リージョナル社員」という枠を設けました。
さらに、状況の変化で何度でもこの枠を選択し直すことを可能とし、「子育て中はエリア社員で、子育てが落ち着いたらナショナル社員に」という選択もできるようになりました。

メンバーが抱える不満や要望は、社内イントラの「MIERU」システム内の起案システムで、誰でもいつでも発信ができるようになっています。かつては小学校入学以前までだった子育て中の時短制度も、メンバーのリクエストにより現在は小学校3年生までの延長が可能になりました。
夫婦二人で一緒に転勤したいという意見も多かったので、夫婦そろって同エリアに転勤できる「ペア勤務制度」という制度も、新しく設けました。また、子育てや介護などで時間の捻出が難しいパートメンバーに対しては「インターバル勤務制度」という、同日に数時間ずつ小分けに勤務できる制度や、「半日有給制度」も設けています。柔軟な働き方は時間の制約のあるメンバーにも大変喜ばれ、「仕事を辞めずに働き続けられる」と利用者が年々増えています。

こうした取り組みにより、10年前の女性離職率に比べ4割以上の大幅な改善が図れています。キャリアアップへの支援はもちろんですが、安心して長く働き続けられる環境が整っていることも、メンバーへの「カインドネス」だと思っています。
定評のあるカインズのオリジナル商品が、この「MIERU」システムでの発言から生まれることもあります。いかなる雇用形態であっても、メンバーであれば誰もがアクセスして起案できる制度は、メンバー一人ひとりを「貴重な財産」と頼りにしている証でもあります。

日常から世界を変えたい

人事部長の松崎充さん

本社がある早稲田の杜では「本庄早稲田まちづくり活動勉強会(通称:まち勉)」という市民団体がまちづくりに力を入れています。当社は、その「まち勉」と一緒に、ハロウィンやクリスマスなどのイベント活動を行い、地域コミュニティにも参加してきました。本社1階フロアは、一般の方に開放しており、市民ウォーキング団体の皆様が休憩所として活用されたり、仕事前や仕事帰りのちょっとひと息タイムに立ち寄ったりする方もいらっしゃいます。こうしたお姿を見るたびに、地域に根ざした企業として認知されている喜びを感じます。

オープンな社風は、会社内に対しても同様です。雇用形態を問わず、全員が「メンバー」として活躍している当社では、役職での呼称もありません。先輩も上司も同じように「〜さん」と名前で呼び合うフレンドリーな環境で、社長自ら「土屋さん、と名前で呼んでください」とメンバーに呼びかけ、実践されています。
昨年、メンバーの家族が社内を見学できる「ファミリーデー」を設けたのですが、専用の社長室もなく、メンバーと同じ机と椅子で働いている土屋さんを見て、訪れたご家族が驚いていたのが印象的でした。

カインズでは、自ら新しい変化に挑戦するような方と一緒に働きたいと強く願っていますが、ベースにしっかりと「カインドネス」の精神を持っていること、そして何より商売や人が好き、ということが重要です。
メンバー一人ひとりが時代の変化を楽しみながら、新しい価値観にワクワクし、情熱とカインドネスを持って成長していくことで、会社全体が成長していく。そんな未来をめざして、皆さんと共に、日常から世界を変える日がくることを楽しみにしています。

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